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市選管が生徒会選挙を出前指導 「本物の選挙」体験で投票率向上狙う

12/5(火) 20:27配信

産経新聞

 茨城県立竜ケ崎南高(同県龍ケ崎市北方町)で5日、市選挙管理委員会から運営の指導を受けながら生徒会役員を決める選挙が実施された。立候補者の主張が記載された「選挙公報」や投票所の入場券、記載台、投票箱まで用意され、生徒たちは実際の選挙さながらの投開票を体験した。

 同市の出前授業の一環で、選挙権年齢の引き下げに伴い、若い世代が選挙に関心を持つことで、投票率の向上につなげる狙いがある。

 市選管は、生徒会役員に立候補した生徒の原稿をもとにした「選挙公報」のほか、入場券を作成。職員3人が投票受付や開票を担当する生徒を指導し、実際の選挙の手続きに近い形で選挙が進められた。

 今年の生徒会役員選挙には、会長、副会長、会計、書記に計12人が立候補した。生徒は候補者の演説や「選挙公報」を参考にして、投票所となった生徒会室に足を運び、投票用紙に名前を書いて投票箱に入れていった。

 会議室に設けた開票所に投票箱が持ち込まれると、生徒は不正や誤りがないかを確認しながら手作業で開票していった。2年の須藤涼さん(17)は「間違えないようにやらないといけない」と作業に集中。「もっと難しそうなイメージだったが、これが本当の選挙と同じ流れだったら簡単に思えた」と感想を語った。

 同高によると、これまでの生徒会役員選挙は、候補者の演説が終わると、各教室で配った用紙に生徒が候補者の名前を書き、それを教諭が回収していた。木製や段ボール製の投票箱を使うこともあったという。

 磯山佳美教頭は今回の取り組みについて「生徒が実際の選挙に行くときのハードルが下がる。基本的なことまで教えてもらい、今回の経験が役に立つと思う」と期待している。(水戸支局 海老原由紀)

最終更新:12/5(火) 20:27
産経新聞