ここから本文です

”全部ウソでした”~急展開のロシア疑惑、トランプ弾劾はあるか?

12/5(火) 12:20配信

投信1

米ロシア疑惑で渦中にあったフリン前大統領補佐官が司法取引に応じ、米連邦捜査局(FBI)への虚偽報告を認めたことから事態が急展開しています。そこで今回は、ロシア疑惑の最新事情を時系列的にまとめ、今後の焦点を整理してみました。

フリン前補佐官との司法取引が成立、政権中枢の関与を証言へ

ロシア疑惑とは昨年の米大統領選挙でロシアとトランプ陣営との間で“共謀”があったのではないか、との嫌疑のことですが、今回のフリン氏の司法取引はこの意味でのロシア疑惑とは直接的な関係はありません。

ただし、玉突き的に発生したFBIへの“司法妨害”を立証する上で重要な役割を演じる可能性があります。

司法取引を巡るテーマは、昨年12月のフリン氏とロシアとの接触です。実際の動きを時系列で簡単にまとめると以下のようになります。

 ・12月22日 トランプ政権移行チーム首脳がフリン氏に、イスラエル入植地に関する安保理決議の採決について、ロシアを含めた外国政府に接触するよう指示。
 ・22~23日 フリン氏は駐米ロシア大使に、決議案に反対するか採決を延期するよう要請。ロシア大使は翌日、ロシアは決議案に反対しないと回答。
 ・28日 オバマ大統領(当時)が大統領選介入への報復としてロシアへの制裁を決定。駐米ロシア大使がフリン氏に連絡を取る。
 ・29日 フリン氏は政権移行チーム首脳に連絡し、大使への対応を協議。大使に電話をし直し、ロシアに過剰反応しないよう求め、再び政権移行チーム首脳に連絡する。
 ・30日 ロシアのプーチン大統領が報復措置をとらないと発表。
 ・31日 駐米ロシア大使がフリン氏に電話でロシアの立場を伝達。フリン氏は政権移行チームに連絡。
米国では、民間人が政府の許可なく外国政府と外交交渉を行うことは違法となります。問題となっているロシア大使との接触は、トランプ政権発足前の昨年12月のことでしたので、当時はまだ民間人であったフリン氏の行動が問題視されたわけです。

トランプ政権はこれまで、フリン氏とロシアとの接触は同氏の単独行動としていましたが、実際には、ロシアとの接触は政権中枢部が主導しており、フリン氏はその伝達役に過ぎなかったようです。

1/3ページ

最終更新:12/5(火) 12:20
投信1