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80億円調達を発表「ペッパーの元開発責任者」が挑む謎のロボット事業とは何か?

12/5(火) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

家庭用ロボット事業を手がけるベンチャー・GROOVE Xは、未来創生ファンドやINCJ(産業革新機構)などから最大64億5000万円の資金を調達する。同社は、第三者割当増資に関する投資契約を11月29日、締結した。これによって同社は、2015年設立以来の累計資金調達額が80億円に達したと12月4日、発表した。同社の創業者で、Pepper(ペッパー)の開発リーダーでもある林要氏に、今回の大規模な調達の意図と、GROOVE Xが目指すロボット事業の世界観を聞いた。

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「5年間売り上げを立てない」宣言して80億円調達

「日本国内で1円も売り上げをあげていない会社が80億円の資金調達をするというのは稀ですが、グローバルで見たときはめずらしい話ではないんです。私たちはグローバルなハードテック産業の戦い方に準じているだけ」。

今回の資金調達の経緯を単刀直入に聞くと、林氏はひとつひとつ言葉を噛みしめるように語った。

GROOVE Xが現在開発しているのは「LOVOT(ラボット)」というコンセプトネームで呼ばれる新世代家庭用ロボットだ。製品発表は2018年秋、一般発売は2019年を予定しているが、どのような製品になるのかは未だ謎のヴェールに包まれている。

林氏は「人の代わりに仕事をするのが“ロボット(ROBOT)”なら、人が自己実現のために使う存在が“ラボット(LOVOT)”だ」と説明する。

確かに、少子高齢化社会で「役には立たないが人を元気付けたり癒したりするもの」のニーズは今後ますます高まっていきそうな気はする。ただ、現代社会でその存在を担っているのはSNSやゲームだ。なぜロボットはその存在になれていないのか? 林氏は、“ロボット”という名前に引きずられるがあまり、中途半端に「役に立つ」機能がつけられてしまっているからだ、と言う。「役に立たないが存在自体が価値になる存在」それを強調するため、これはロボットではない、として、“LOVE”と“ROBOT”を組み合わせた「LOVOT」と命名した。

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最終更新:12/5(火) 12:10
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