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JAXA、種子島宇宙センターに「H3」専用打ち上げ施設

2017/12/5(火) 14:56配信

日刊工業新聞電子版

■移動発射台・管制塔、打ち上げ間隔1カ月に半減

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)に、2020年度の打ち上げを目指す新型基幹ロケット「H3」用射場を整備する。ロケットと射点設備を制御する発射管制塔(LCC)やロケットを運ぶ移動発射台を新設する。LCCは18年3月完成予定。打ち上げ間隔を「H2A/B」に比べ半分の1カ月程度に短縮できる。機動的な打ち上げが可能になり、民間からの商用衛星打ち上げの受注拡大が見込める。

 H3用のLCCをセンター内の吉信地区から南に3キロメートル強の距離にある竹崎地区に新設する。建屋は3階建てで敷地面積は420平方メートル、延べ床面積は820平方メートル。建設費は非公表。ロケットの打ち上げ作業全般の指令管制を行う「総合指令棟」の隣に設置することで連携を密にする。19年中ごろにもH3と射場設備との組み合わせの検証試験を行う。

 吉信地区にはH3用にロケットを射場まで運ぶ移動発射台を新設する。移動発射台の開口部はH2Bの移動発射台より広く、打ち上げの際のロケットの噴煙が下に抜けやすい構造とする。

 噴煙による施設の損傷を減らせるため打ち上げ後の施設の再整備期間が短くなり、ロケットの打ち上げ間隔を短縮できる。H2Aロケットでは次の打ち上げまでに最短で52日かかったが、新しい射場は半減できる。これによって年間6機程度の安定的な打ち上げが期待される。

最終更新:2017/12/5(火) 14:56
日刊工業新聞電子版