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AI時代の人事「HRテック」では退職予備軍までわかる? 日本IBMに聞いてみた。

2017/12/5(火) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

働き方改革の流れで近年、注目を集めるのが、人事にデータサイエンスを導入したヒューマン・リソース(HR)テクノロジーだ。採用から評価制度といった人事戦略にテクノロジーを駆使することで、どんな効果が生まれるのか。HRテクノロジー分野では、人工知能(AI)ワトソンを手がける日本IBMは、HRテクノロジーの先駆者として知られる人事担当の常務執行役員、ゼイン・ズンボーリンさんを、複業研究家でHRコンサルティングも手がける西村創一朗さんが訪ねた。

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西村創一朗さん(以下、西村):(ブルーに染めた前髪を見て)素敵な髪ですね。日本にいらしてからですか?

ゼイン・ズンボーリン常務執行役員(以下、ズンボーリン):日本に来て2年ですが、1年半位前からですね。グローバルにしても日本にしてもみんなおとなしいので、何か挑戦的な、刺激的なことをやりたいと思って。多少、変わっていたり人と違っていたりしてもOKなんだよ、と伝えたいのです。うれしいと青くなるんですよ(笑)。

西村:なるほど、今日はハッピーということですね(笑)。さて、今秋にはHRテクノロジー大賞(HRテクノロジー大賞実行委員会、経済産業省など後援)を受賞されていますが、日本IBMといえばワトソンを始めAIやビッグデータ、ソーシャル、モバイルを活用した人事の取り組みで知られていますね。今回も5つの柱が評価されています。

日本IBMのHRテクノロジー5つの柱
(1):ワトソンやコミュニケーションツール「チェックポイント」など、最先端テクノロジーをHRシステムに導入
(2):人事業務の効率化による、1人当たり生産性の向上
(3):退職者未然防止など、データ活用による予防的な対策
(4):エンプロイーエンゲージメント(従業員と組織との絆)への注力
(5):(1)~(4)の活用により、人事の仕事を事務作業からコンサルティングへシフト

西村:私も多くの企業の人事部門でコンサルティングやアドバイスをさせていただく中で感じることですが、こうした取り組みはやろう、という声かけはできるけれど、やり切ることはなかなか難しい。特に、IBMのような大規模の会社では。どんな取り組みや工夫をされていますか。

ズンボーリン:大きな会社なので、個人と個人がつながりをもてるように、ファミリーデーといって会社解放をして社員の子どもたちをはじめ家族を呼べる日を設けたり、社員が集うイベントを仕掛けたりしています。社員が一つに集まって参加することで、仲間であると感じられるような仕組みをつくり、 “IBM”をつくりあげる努力をしています。

日本IBM社員:ハロウィンでは率先して仮装し、クリスマスにはサンタ・クロースに扮(ふん)して、事業所内保育園の子どもたちを沸かせています。(ズンボーリンさんについて)周囲の社員からは「ファンキーな人」と言われています。

西村:そこもまさにエンプロイーエンゲージメント(従業員と組織との絆)につながっているわけですね。そんな中で進めてこられたHRテクノロジーの5つの柱についてですが、IBMではいつからどういう流れで浸透させ、結果を出すまでになったのでしょうか。

日本IBMのHRテクノロジー浸透の極意を、3つのポイントからみてみよう。

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最終更新:2017/12/5(火) 12:10
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