ここから本文です

病室の引き出し、クリップで開く 窃盗の元看護師が供述

12/5(火) 11:28配信

福井新聞ONLINE

 福井県越前市内にある勤務先の病院で、入院患者の現金3万円を病室から盗んだとして窃盗の罪に問われた元看護師の男(35)=同市=の初公判が4日、福井地裁武生支部であった。針金のクリップを変形させて鍵付きの引き出しを開ける手口をインターネット動画で見つけ、犯行に及んだことが明らかになった。

 検察は冒頭陳述などで、被告は今年8月から9月にかけて解錠方法をネットで探したと指摘。公判で被告は「初めは興味本位で調べた。(折り曲げたクリップを)2種類用意し、空いた病室で試したら、一つのクリップで開けられた」と供述した。

 被告が勤務していた病院によると、鍵付きの引き出しはテレビや冷蔵庫を収める棚にあり、入院患者1人に1台用意される。安全のため、多額の現金は持ち込まないよう呼び掛けていた。被告は被害者の病室を選んだ理由を「看護師に何度も差し入れしてくれる人でお金があると思った」と話した。盗んだ現金はパチンコ代などに使ったという。

 検察側は懲役1年、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決言い渡しは18日。被告は、逮捕された10月25日付でこの病院を懲戒解雇された。