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「ピッチャー石毛」投げないはずが、長嶋監督のいつものクセで緊急登板 元巨人「勝利の方程式」ストッパー石毛博史氏インタ

12/5(火) 16:01配信

スポーツ報知

独立リーグ06ブルズコーチ

 長嶋巨人で“勝利の方程式”を担った守護神が、次世代の選手育成に奮闘している。1988年のドラフト外で巨人に入団し、150キロを超える剛球と鋭く縦に落ちるスライダーを武器に93年のセーブ王に輝いた石毛博史さん(47)は現在、関西を拠点にする独立リーグ、ベースボール・ファースト・リーグ(BFL)の「06(ゼロロク)ブルズ」と富山の中学生硬式野球チームでコーチを務め、プロにつながる技術と心構えを伝えている。指導者としての今、現役時代に担った「抑え」の苦悩やミスターとのエピソード、夢を語った。

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無給で夢応援 中学クラブも

 近鉄移籍から始まった大阪での生活は20年になる。05年に阪神で現役を退いた後、スポーツ用品店勤務を経て、09年から元近鉄・村上隆行監督(52)の要請で関西独立リーグ「大阪ゴールドビリケーンズ」コーチに。12年からはBFL「06ブルズ」に場を移し、選手の夢を応援している。同リーグの選手は無給で、石毛さんもボランティアだ。
 「教えることは面白いですが、伝える難しさも感じています。選手がNPB(日本野球機構)に行く手助けとなる指導をしてあげたいので、伝えるのは技術よりも人間性の部分が多いかもしれません。スカウトは普段の行動も見ているよ、と。NPBに行った子もいるのでヒントは与えられているのかな、と思います」
 (10年育成ドラフトで巨人に入団した岸敬祐投手を09年に大阪ゴールドビリケーンズで、16年ドラフト6位で阪神に入団した福永春吾投手を13年から2年間、06ブルズで指導)

 ヤングリーグに加盟する富山の中学硬式野球クラブ「BANDITS YOUNG」の指導も請け負っている。
 「6年ほど前、ある会社の社長から『野球塾をやってほしい』と言われたのがきっかけです。そのうち人数が集まり、チームを作ろうと。そのオーナーの会社に所属し、野球を教えることで給料を頂いています」
 88年に巨人入団。“8時半の男”宮田征典投手コーチの薫陶を受け、93年は開幕から抑えを担った。8回・橋本清との継投を長嶋監督は「勝利の方程式」と命名。30セーブを挙げセーブ王に輝いたが、最も充実感に満ちていたのは前年だという。
 「抑えは『クローザー』とも『ストッパー』とも言いますが、僕は『ストッパー』でありたかった。相手の勢いを止める、という意味で。キャリアハイだと思う92年(52試合、88回1/3、123奪三振、防御率1・32)は、6回から4イニングを投げた日もあります。93年のタイトルは、お膳立てされて取らせてもらったもの。早い回から毎日でも投げ、気持ちで抑えにいく“炎のストッパー”と呼ばれた津田(恒実)さん(広島)を見本にしていました」

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最終更新:12/5(火) 16:29
スポーツ報知