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酸欠少女さユり、それぞれの空白が紡ぐ 感情を解き放った実験室/レポート

12/5(火) 18:30配信

MusicVoice

 2.5次元パラレルシンガーソングライター酸欠少女さユりが11月24日に、TOKYO DOME CITY HALLでワンマンライブ「夜明けのパラレル実験室2017~それぞれの空白編『       』~」をおこなった。デビューシングル「ミカヅキ」や2月にリリースされる新曲「月と花束」など全18曲を届けた。透過スクリーンを使用した演出で楽曲の持つ世界観を聴覚だけでなく視覚でも堪能させ、オーディエンスを魅了した。【取材=村上順一】

広大な宇宙から「ミカヅキ」で幕開け

 ホールのフロアにひしめく人々によって、これから始まるワンマンライブへの期待感で満ちていた。開演時刻になるとスクリーンには広大な宇宙が広がった。そして、スクリーンに満月が投影され、その向こう側にさユりのシルエットが映し出された。メジャーデビューシングル「ミカヅキ」でライブの幕は開けた。葛藤とも言える思いを歌にぶつけていくさユり。オーディエンスもその姿を見つめながら、その音を浴びるように聴き入る。

 バンドメンバーはガスマスクを装着し異質な空間がステージに広がる。そのバンドサウンドが光る「平行線」をアグレッシブに歌い上げていくさユり。平行線が交わる、その矛盾とも言える言葉は無限の可能性を感じさせ、その発せられるエネルギーに吸い込まれていくような感覚。まさにこの“パラレル実験室”のタイトルを表現している楽曲のひとつだと感じた。

 「スーサイドさかな」ではスクリーンの上方に輝く光に向かって、集まっていく空気。それは我々を海の底に誘うかのような演出。視覚だけでなく内面を誘うのはさユりの歌声。この相乗効果で楽曲の世界観はより強固なものになっていく。そして、2月28日にリリースされる「月と花束」。鎖のように紡がれるメロディから放たれる言葉たちは、これからの彼女を垣間見れたと言っても過言ではない。

 心の奥底を見透かされているような感覚を得た「オッドアイ」、歌詞の世界観がまさにこの時期に聴きたい1曲でもある「プルースト」に続き、4枚目のシングル「フラレガイガール」へ。RADWIMPSの野田洋次郎によって斬新な切り口で描かれた楽曲は、さユりの表現力によってとてつもないリアリティで迫ってくる。

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最終更新:12/7(木) 3:10
MusicVoice