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役所広司が助演男優賞「刺激する立場」/映画大賞

12/5(火) 8:06配信

日刊スポーツ

 助演男優賞の役所広司(61)は「関ケ原」で徳川家康、「三度目の殺人」で殺人犯と、まったく毛色の違う役を演じ分けた。

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 岡田准一(37)演じる石田三成との終盤の対面シーンは「無言の中に2人の道のりを感じさせる空気があった。気持ち良かった」。老練さにバイタリティー。分厚い肉じゅばんで動き回った。「岡田君の三成がシュッとしていて好対照になったのでは」と振り返る。

 「三度目の殺人」は弁護士役の福山雅治(48)との接見シーンが注目された。「動きがなく、2人だけだし、何とかしなくちゃいけないと。完成したら2人の心の動きが実に映画的だった。2人がときどきに込めた気持ちがしっかり映っていた」という。

 24歳でデビュー。40歳の時「Shall we ダンス?」などで多くの主演賞に輝いた。60歳を超えて今度は助演で注目された。

 「役者にとって年齢は味方に付けなくてはいけないものと思っていますが、やっぱり作品との出会いですから、賞をいただくのはなかなか大変なんです。主演は周囲の演技を受ける立場ですが、助演は主人公を刺激していく立場。そういう意味で思い切っていけたのかも知れませんね」。

 放送中のTBS系ドラマ「陸王」の熱演も話題だ。「久々のテレビドラマで、スタッフの若さ、活力にあおられています。映画の監督たちに『あいつ、くさい芝居しやがって』と思われるのが、ちょっと心配ですけど」と照れ笑いした。【相原斎】

 ◆役所広司(やくしょ・こうじ)1956年(昭31)1月1日、長崎県生まれ。80年NHK連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」でデビュー。96年「Shall we ダンス?」などで日刊スポーツ映画大賞主演男優賞。97年主演映画「うなぎ」がカンヌ映画祭グランプリ受賞。

 ◆関ケ原 三成(岡田准一)と家康(役所広司)が豊臣秀吉(滝藤賢一)亡き後、それぞれ諸侯を味方に付け、天下分け目の合戦に至る。三成は忍びの初芽(有村架純)を使ううちに、愛情を抱くようになる。原田真人監督。

 ◆三度目の殺人 勝利を最優先する弁護士の重盛(福山雅治)は真実に興味がない。殺人の前科がある三隅(役所広司)を弁護するが、会うたび供述を変え、ほんろうされる。被害者の娘(広瀬すず)と会っていたことも分かる。是枝裕和監督。

 ◆助演男優賞・選考経過 ユースケ・サンタマリアも「せりふが多くなくても画面で存在感がある」(渡辺武信氏)と評価を得たが、「主演のサポートをどれだけできたかで見ていきたい」(石飛徳樹氏)などの声を受け、2回目の投票で役所広司が過半数を獲得。

最終更新:12/5(火) 8:17
日刊スポーツ