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ブラックロックとバンガードが支配する世界-数年で運用額2250兆円に

12/5(火) 12:18配信

Bloomberg

米ブラックロックと米バンガード・グループという2大資産運用会社が支配する世界を想像してみてほしい。そこでは運用資産の合計額が米国の現在の国内総生産(GDP)を上回り、ほぼ全てのヘッジファンドと政府、退職者が両社の顧客となる。

ブラックロックとバンガードは、いずれも既に世界最大の資産運用会社の一つだが、運用資産額の合計が10年もたたずに20兆ドル(約2250兆円)に達する見通しであることが、ブルームバーグ・ニュースの推計で示された。これほどの額が両社に集中すれば、資産運用業界の均衡が一変するだけでなく、2社による米大手企業の支配が強まり、市場の効率性とコーポレートガバナンス(企業統治)という2つの柱が試される状況となる可能性が高い。

他でもないバンガードの創業者で、インデックスファンドの父と広く認められているジャック・ボーグル氏も、巨額の資金がごく少数の運用会社に集中し、ブラックロックとバンガード、米ステート・ストリートの3社が米主要企業株式のかなりの部分を保有する可能性について問題提起した。

ボーグル氏はニューヨークの米シンクタンク外交問題評議会で11月28日、「この3社の寡占による保有は約20%に達する。インデックスファンド・ビジネスには、あいにくそれ以上の参加者は存在しない」と語った。

最近5年の資産の年間平均増加率に基づきブルームバーグ・ニュースが予測したところでは、バンガードは4兆7000億ドルの資産を2023年までに10兆ドルを上回る水準に増やすと見込まれ、ブラックロックの資産(現在は約6兆ドル)も2年遅れで10兆ドルに達する可能性がある。ただ、そうした伸びは、投資商品への資産流入を促してきた株式市場の強気相場を反映した部分もあり、続かないことも予想される。

原題:A $20 Trillion BlackRock-Vanguard Duopoly Is Investing’s Future

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 内田良治 ruchida2@bloomberg.net

翻訳記事に関するエディターへの問い合わせ先角田正美 mkakuta@bloomberg.net

Rachel Evans, Sabrina Willmer, Nick Baker, Brandon Kochkodin

最終更新:12/5(火) 12:18
Bloomberg