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<国連事務次長>平壌に到着 仲介役狙う 正恩氏と会談焦点

12/6(水) 1:30配信

毎日新聞

 【ニューヨーク國枝すみれ】国連のジェフリー・フェルトマン事務次長(政治局長)が5日、空路で北京から北朝鮮の平壌に到着した。8日までの滞在中、李容浩(リ・ヨンホ)外相ら北朝鮮の高官と会談する予定。4日に記者会見したドゥジャリク事務総長報道官はフェルトマン氏と北朝鮮側との会談について「幅広い分野での政治的議論となる」と語った。朝鮮半島情勢が緊迫する中、緊張緩和に向けて国連が仲介役を試みる。

 国連事務次長の訪朝は2011年、当時のエイモス次長(人道問題調整官)以来。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談が実現するかが注目されている。一連の会談では「共通の利益と懸念」(ドゥジャリク氏)を協議する。フェルトマン氏は核・ミサイル開発を禁じる国連安全保障理事会の決議履行なども求めるとみられる。また、北朝鮮で人道援助活動に携わる国連開発計画(UNDP)や国連食糧農業機関(FAO)などの事務所も訪問する見通し。

 フェルトマン氏は訪朝前に北朝鮮の後ろ盾である中国を訪問し、李保東外務次官と面会。北朝鮮問題を協議したと見られる。

 ドゥジャリク氏は「訪問は北朝鮮による以前からの要請に応じたもの」とも明かした。北朝鮮側から今年9月に打診があり、先月30日に決定したという。

 北朝鮮はこの直前の先月29日(現地時間)、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射。これを受けて開催された国連安保理緊急会合で、対北朝鮮圧力の最大化を目指す米国は、すべての国に北朝鮮との外交・貿易関係を断つよう要求した。米国は今月4日、韓国と定例の共同軍事訓練を開始しており、米朝の緊張が高まっている。

 一方、国連のグテレス事務総長は13日から日本を訪れ、14日に北朝鮮問題の平和的解決に向けて安倍晋三首相と協議する。

最終更新:12/6(水) 1:30
毎日新聞