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<東北企業調査>進む経営者の高齢化 事業承継7割が危機感

12/6(水) 10:38配信

河北新報

 経営者の高齢化で、事業承継に危機感を抱いている企業が東北では7割に上ることが、帝国データバンクによる調査で明らかになった。事業承継を進める企業は2割にとどまる。同社仙台支店は「各企業の優れた技術やノウハウを次世代に残すためにも円滑な事業承継が重要だ」と分析する。

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 企業の事業承継の認識はグラフの通り。「最優先の経営上の問題」が12.0%、「経営上の問題の一つ」は60.7%で、「経営上の問題ではない」の16.7%を大きく上回った。

 「最優先の問題」と答えた企業を県別に見ると福島が15.5%で最も高く、秋田13.8%、山形13.7%が続いた。「問題の一つ」は岩手(64.6%)や青森(63.6%)で高く、高齢化が著しい地域で深刻に受け止められていた。

 事業承継のための計画は26.5%が「ない」と回答。44.0%は「ある」と答えたが、うち半数は「計画はあるが進めていない」だった。「既に事業承継を終えた」は15.3%、「分からない」は14.2%。

 「計画がない」「進めていない」の企業にその理由を複数回答で尋ねると「後継者が決まっていない」が35.5%でトップ。「事業を譲る予定がない」(31.3%)、「事業の将来性に不安」(24.7%)も多かった。

 「何から手を付けていいか分からない」(10.2%)や「身近に相談できる人がいない」(5.3%)との声もあり、行政や専門機関の支援強化、制度の周知徹底が求められそうだ。

 円滑な事業承継に必要なこと(複数回答)は「現代表と後継候補者の意識共有」(59.0%)や「早期・計画的な事業承継の準備」(44.8%)、「経営状況・課題を正しく認識」(44.3%)が上位に入った。

 調査は10月、東北6県の1418社を対象に実施。回答率は45.2%だった。

最終更新:12/6(水) 16:41
河北新報