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境の若手農家グループ 米ミルクでジェラート

12/6(水) 10:00配信

茨城新聞クロスアイ

境町の若手農家5人のグループが、生産したコメを使った「ライスミルク」でジェラートを開発し、本格的に販売を始めた。コメや野菜、自然由来のてん菜糖だけで作り、卵や牛乳といったアレルギー症状の出る食材を使用していないのが特徴。メンバーは「自分たちだからできるものを作っていきたい」と意欲を燃やす。

5人は、代表の金久保貴哉さん(34)ら同町の若手農家。ジェラート販売のために会社も設立し、フランス語で「正直な農家」を意味する「フェルミエ・オネット」と名付けた。

同社のライスミルクは、炊いた玄米に水を加えてかき混ぜ、製造。同町産のコシヒカリ100%で、コメそのものの味を楽しめるよう玄米の食感を残した。道の駅さかいや同社ホームページで販売している。

金久保代表が2年前、「生産した野菜で新商品を作りたい」との考えを仲間に提案。ライスミルクが話題に上り、その後すぐ試作に取り掛かった。しかし自分たちでは思うような味が出ず、農産物加工のノウハウを持つ業者を30社ほど当たり、最も熱心だった富山県の業者に委託を決めた。

ジェラートには食物アレルギーの原因となる特定原材料7品目と特定原材料に準ずる20品目、安定剤や香料なども使っていない。製造に使う機材で牛乳や卵、大豆を使った商品を製造することもあるため、完全なアレルギーフリーにはならないというが、「将来的には、アレルギーで困っている人にアプローチしていければ」と金久保代表。

現在カップで商品化しているのは、コメの素材感が強く感じられるプレーンのほか、イチゴ、ホウレンソウを入れた計3種。凝縮された素材の味とライスミルクの相性が絶妙で、食べた人からはホウレンソウの評判が最も良いという。

クリやソバ、ブルーベリー、紅茶、レタスなどさまざまな味を展開する計画で、各農産物の旬に合わせ季節ごとに販売する味を入れ替えていきたい考えだ。将来的には海外展開も見据える。

金久保代表は「まず第一に、自分たちの野菜を知ってもらいたいという思いが始まり」と語る。ジェラートの素材には規格外品を使わないのがこだわりで、メンバーは「厳選したものだけ。原材料では誰にも負けていない」と口をそろえた。(小原瑛平)

茨城新聞社