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<IOC>ロシア選手団の平昌参加認めず 個人出場は容認

12/6(水) 8:34配信

毎日新聞

 【モスクワ杉尾直哉】国際オリンピック委員会(IOC)は5日、スイスのローザンヌで理事会を開き、来年2月に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪へのロシア選手団の出場の可否を協議した。ロシアの組織的ドーピングがあったことを認定して、ロシア・オリンピック委員会(ROC)の資格を停止し、ロシア選手団として出場を認めないことを決めた。一方で、不正に関与していないと認められた選手は「ロシアからの五輪選手」として参加することを認めて個人の資格には配慮した。国旗の使用と国歌は認めない。

 IOCのバッハ会長は理事会後に記者会見して、ロシアの組織的ドーピングを「五輪の高潔性に対する前例のない規模の攻撃だ」と厳しく批判した。IOCはロシアの組織的なドーピング違反が発覚していた昨年のリオデジャネイロ五輪では選手の参加の可否を国際競技団体に委ね「弱腰」と批判された。今回は理事会でROCのジューコフ会長から言い分を聞いた上で、露スポーツ省の下で組織的なドーピングがあったと自ら踏み込んで認定した。

 その上で個人資格の参加を認めたことを「クリーンな選手を守るべきだ」と説明した。「ロシアからの五輪選手」で参加することを認め「ロシア」の名称にこだわったロシア側の主張も受け入れた。インタファクス通信などによると、ジューコフ会長は理事会で「我が国で、ドーピングに関する規則の違反を許したことをROC会長として謝罪する」と述べたという。

 また、ロシアのドーピング疑惑を独自に調査していたIOC規律委員会のシュミット委員長(元スイス大統領)はソチ五輪のときのスポーツ相だったムトコ副首相の処分について「不正を組織的に防げなかった責任がある」と監督責任を指摘。プーチン大統領の関与について「証拠はみつからなかった」と述べた。

 ロシアの組織的なドーピングは2014年12月、ドイツメディアの報道で発覚。世界反ドーピング機関(WADA)は昨年12月、夏冬合わせた30競技以上で1000人を超えるロシア選手が組織的な不正に関与、または恩恵を受けたとする最終報告書をまとめた。

 IOCは規律委員会の調査と、ソチ五輪のロシア選手の検体の再検査を実施。これまで25人のロシア選手が失格処分となり、金4個を含む計11個のメダルを剥奪することを決めている。

 ロシアはソチ五輪で金メダル13個を含む33個のメダルを獲得して、国・地域別で金メダルと総メダル獲得数ともにトップだった。

最終更新:12/6(水) 12:51
毎日新聞