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プロダクション環境やエンプラでのコンテナー運用に選ばれる「Rancher」、その事例

12/6(水) 13:00配信

アスキー

RancherJPは12月4日、企業ユーザー事例を紹介するコミュニティイベント「Rancher Night in Ebisu」を開催。オルターブース、フューチャースタンダード、ぐるなび、IIJの4社が、Rancherの導入事例を紹介した。
 OSSのコンテナー管理ツール「Rancher」の国内ユーザーコミュニティRancherJPは12月4日、企業ユーザー事例を紹介するコミュニティイベント「Rancher Night in Ebisu」を開催。オルターブース、フューチャースタンダード、ぐるなび、インターネットイニシアティブ(IIJ)の4社が、Rancherの導入事例を紹介した。
 
コンテナーを手軽にGUIで運用する機能を提供
 Rancherは、コンテナーエンジンのDockerや、コンテナーオーケストレーターのKubernetes、Mesos、Docker Swarmなどを制御するコンテナーワークフローを構成するツール。米Rancher Labsが開発して2016年にOSS化した。CI/CD(継続的なインテグレーション/デリバリ)パイプラインの中で、コンテナーのテスト、デプロイ、管理の部分を担う。CI/CDのその他の部分(開発やビルド、パッケージング)はGitHub、Jenkins、Dockerなど他ツールを使う。
 
 Dockerをコマンドで管理するのが難しいというユーザー向けに、ホストにコンテナーイメージやオーケストレーターをワンクリックでインストールできるGUI「カタログ機能」、CPUやメモリーなどコンテナーの利用状況をGUI画面からチェックできる機能を提供しているのが特徴だ。また、Active Directory連携、監査ログ機能などコンテナーをエンタープライズ環境で利用するための機能を備え、商用サポートも提供する。
 
 Rancherのインフラは、Linuxのホストに構成されるストレージ、ネットワーク、ロードバランシングなどの管理サービスから成り、このインフラの上にオーケストレーター、ユーザーが利用するイメージカタログが載る。RancherインフラのLinuxホストは、オンプレミス、クラウドのどちらでの稼働にも対応しており、さらにマルチクラウド間を橋渡しするVPNベースのオーバーレイネットワーク機能によって複数のインフラ上で透過的に利用できる仕様になっている。
 
エンプラでマイクロサービスを使ってもらうためのRancher採用:オルターブース
 オルターブースは、同イベント当日にリリースした新ブランド「KOSMISCH」のサービス「KOSMISCH Cluster」でRancherを採用した。KOSMISCH Clusterは、マイクロサービス化されたアプリケーションをホストするためのプラットフォームで、オンプレミス/クラウドで稼働するフルマネージドのKubernetesクラスターを提供する。Kubernetesクラスターをマルチクラウド環境で一元的に管理運用するためのツールとして、Rancherを活用する。
 
 同社 代表取締役の小島淳氏は、KOSMISCH Clusterを提供する背景について、「パブリッククラウド各社から様々なサービスが出ており、ユーザーとしてはこれらのサービスを細かく分割(マイクロサービス化)して“いいとこ取り”で取り入れたい。各サービスを独立してオーケストレーションするためには、実行基盤にコンテナーが必要」と説明した。「KOSMISCH Clusterはコマンドで運用することも可能だが、エンタープライズでコンテナーを使ってもらうには、可視化、GUI操作、監査対応などが求められる。そこでRancherを使うオプションを用意した」(小島氏)。
 

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最終更新:12/12(火) 15:40
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