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土浦で移動美術館 県ゆかり画家やモネ

12/6(水) 13:00配信

茨城新聞クロスアイ

土浦市がJR土浦駅前に開業した複合ビル「アルカス土浦」内の市民ギャラリー(同市大和町)で、県近代美術館の所蔵作品を並べた移動美術館が開かれている。茨城ゆかりの画家のほか、モネ「ポール=ドモワの洞窟」(1886年)が特別公開され、見応えのある展示となった。同時開催で市の所蔵作もお披露目した。観覧無料。来年1月14日まで。

移動美術館は、同ギャラリーのオープニング展の第1弾として開催。テーマは「茨城ゆかりの洋画家たち」。明治・大正期から戦前戦後、現代まで活躍する県内出身や県内で活動した画家たちを取り上げ、50点余りを展示した。

水戸市出身の中村彝(つね)の「花」(1923年)や、石岡市出身の熊岡美彦「緑衣」(25年)のほか、いずれも土浦市出身の鶴岡義雄「パラソルの女」(48年)、塙賢三「ゴンドラの見える街」(69年)、堀越隆次「余瀝」(80年)といった秀作が出展されている。現存作家では行方市で活動する靉嘔(あいおう)のシルクスクリーン作品も展示されている。

同時開催の市収蔵美術展は、前期として12月17日まで、「渡辺浩三~フランスで学んだ画家~」を企画。渡辺浩三(1897~1980年)はフランスで活動し、1929年に帰国すると、妻の実家がある土浦市で2年余りを過ごした。

その間、帝展や二科美術展に出品し、日本での画壇デビューを果たした。こうした縁から遺族から94年、118点の油彩画と1900点を超えるスケッチやデッサンが市に寄贈された。今回は風景画や人物画を中心に油彩22点を飾っている。

後期として12月19日~来年1月14日に「描かれた郷土~土浦ゆかりの作家たち~」を展示する。

開館は午前10時~午後6時。休館日は12月18、25、29日~来年1月3日。同ギャラリー(電)029(846)2950。
(綿引正雄)

茨城新聞社