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中国人旅行者年200万人誘致 カンボジアで強化策 20年までに達成

12/7(木) 7:15配信

SankeiBiz

 カンボジアは、同国を訪れる中国人旅行者の誘致を強化している。2017年1~8月の中国人旅行者数は前年同期比44%増の74万2600人で、同期の外国人旅行者の約2割に相当した。カンボジア政府は観光省を中心に誘致強化策「チャイナ・レディー」を実施中で、20年までに年間200万人突破を目指す。現地紙プノンペン・ポストが報じた。

 16年通年の中国人旅行者数は前年比14%増の70万人だった。17年は8カ月で前年の年間実績を超えており、100万人突破も視野に入っている。トーン・コン観光相は「現在、世界各国が中国人旅行者を招こうと懸命になっている。カンボジアも総合的な観光キャンペーン戦略を展開する必要がある」と気を引き締めた。

 「チャイナ・レディー」は官民挙げてのプロジェクトで、中国人旅行者獲得を目的として16年5月に開始された。英語を話せない中国人旅行者が多いため、中国語人材の育成を進めて中国語の通じる観光施設を増やしたり、中国語の看板表示を充実させたりして中国人旅行者の満足度の向上を図る。

 これまでの参加企業は15社で、現在は40社が参加申請をしているという。観光省幹部は、中国人旅行者誘致に最も重要なのは人材だとし、18年は北西部シエムレアプと南西部シアヌークビルで外国語の訓練センターを開設、新たな人材の育成に当たると明かした。

 ただし、中国人のみを対象とした旅行者誘致策に懐疑的な声も上がっている。シエムレアプの観光ガイド協会の幹部は、中国人旅行者が増加しているのは事実だが、地元経済への貢献は限定的だと指摘する。

 同幹部は「欧米人のほうが中国人よりも大胆な消費をする。中国人は団体旅行が普通だが、欧米人は個人でやってきてそれぞれが地元の観光産業に金を落としてくれる」と述べ、経済的観点からも誘致強化の対象を広げるべきだと主張した。(シンガポール支局)

最終更新:12/7(木) 7:15
SankeiBiz