ここから本文です

巨人の“侍頭脳”注入は実を結ぶか

12/6(水) 16:45配信

東スポWeb

 巨人は“侍改革”でよみがえるのか――。Bクラスからの巻き返しを図る今オフは、鹿取義隆GM(60)の陣頭指揮で球団を挙げたデータ部門の強化に着手している。なかでも目玉はスコアラー体制の一新。侍ジャパンでチーム付スコアラーを務める志田宗大氏(38)をヤクルトからヘッドハントするなど、来季は丸ごと「チーム・侍ジャパン」でライバルの戦力分析に乗り出すという。

 地味だが、大きな補強だと今オフの球団内でささやかれているのが志田氏の加入だ。ヤクルトで引退後にスコアラーを務めていた同氏は、2015年のプレミア12で侍ジャパンのスコアラーに就任。今年3月のWBCでは青学大の先輩である小久保監督を支え、稲葉新監督となった先月のアジアチャンピオンシップでも「侍の頭脳」として優勝を陰で支えた。

 熱心なデータ収集と的確な分析で代表選手から高い信頼を得ていた志田氏に、ひそかに目を付けていたのが鹿取GMだ。自身も今春まで侍ジャパンのテクニカルディレクターを務めており、志田氏とは関係が深かった。

 今後正式に巨人入りが決まれば、球団は志田氏にチーム付スコアラーの役職を任せる方針。また、同じく今春のWBCで侍ジャパンのスコアラーを務めた樽見金典スコアラーも、チーム付へ配置転換される模様。スコアラーが属する「戦略室」のチーフ格には、侍ジャパンの元スコアラーで16年からバッテリーコーチを務める村田善則氏(前一軍バッテリーコーチ)を据えるという。

 球団は来季からチーム別の担当スコアラー制導入を検討しているが、各担当から集まった情報を志田氏ら“侍トリオ”が分析し、チームを裏から支えることになる。また戦略室は球団が今年から導入した高性能弾道測定器「トラックマン」により、集まった膨大なデータの分析と、現場への応用も担う。

 データ戦略部門の強化は、鹿取GMが就任以来、特に力を入れているテーマだ。あるフロントは「いち早くトラックマンを導入した楽天などに比べると、選手育成や実際の試合に応用するという面で、ウチはかなり遅れている。スコアラーも含め、今後は膨大なデータを扱える人材を多く確保し、養成していくことが重要」と話す。

 一新されるスコアラー体制と最新鋭のデータ活用は、盟主復権の起爆剤となるのか。来季はこうした“陰の補強”の効果にも注目だ。

最終更新:12/6(水) 16:45
東スポWeb