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大阪府と近畿大が連携 LGBT啓発イベント 麻倉ケイトさんら当事者トークショー

12/6(水) 7:55配信

産経新聞

 人権週間(4~10日)に合わせ、東大阪市の近畿大東大阪キャンパスで5日、府と大学が連携したLGBT(性的少数者)の啓発イベントが開かれ、当事者によるトークショーに、参加した学生や市民ら約150人が熱心に聞き入っていた。官学連携による啓発イベントは同大では初めてで、担当者は「人権問題に関心を持つきっかけにしてもらえれば」としている。

 イベントは2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、LGBTに対する人権問題について、若い人にも身近に感じてもらおうと府の呼びかけで実施。女優・歌手として活躍する、体と心が一致しない「トランスジェンダー」の麻倉ケイトさんと、エイベックス初のLGBTタレント・ゆしんさん(28)がともに関西出身であることから、協力を求めたという。

 トークショーでは時折笑顔も見せながら、当事者にしかわからない悩みや現在の心境などを披露。

 ケイトさんが「カミングアウト前は自信がなく人に会うのも怖かったが、自分らしく生きている今は自分が大好き。最近は仕事で海外にも行くが、日本と違って、性別に関係なく個性や才能の方が重要視される」などと現状を説明すると、ゆしんさんも「私のような人もいるんだということを理解してもらえたら。まわりにもカミングアウトできなくて悩んでいる人がいると思うので、ちょっと手を差し伸べて話しやすい環境をつくってあげてほしい」と呼びかけた。

 会場では府の広報担当副知事「もずやん」も加わり、啓発テーブルステッカーをお披露目。府内の大学・短大に順次配布するという。また図書スペースの一角には、漫画や新書、文庫など約170冊を集めた学生企画のLGBT関連図書コーナーも設置された。

 イベントに参加した谷郷誠治さん(21)は「テレビ番組などで当事者の人が出ているのを見るが、やっぱり生の声は実感がある。話を聞いて当事者の悩みの大きさがわかった」と話していた。

最終更新:12/6(水) 7:55
産経新聞