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外注費を数億円水増しか スパコン開発会社詐欺事件

12/6(水) 16:48配信

朝日新聞デジタル

 スーパーコンピューター開発会社社長らが国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から多額の助成金をだまし取ったとされる事件で、東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された「PEZY Computing」の社長斉藤元章容疑者(49)らが、外注費を数億円水増しする手口で不正に助成金を得ていたことが6日、関係者への取材でわかった。特捜部は斉藤容疑者らの利得は数億円に上るとみている。

 容疑となっているのは、2013年度にNEDOが技術革新に取り組むベンチャー企業を支援するために設けた総額100億円の助成事業。助成金は1事業あたり5億円が上限で、先払いを受けた後、実際の費用の3分の2を上限に、助成金を受け取れる仕組み。

 斉藤容疑者らは高性能メモリーの開発事業で助成金の交付決定を受け、14年2月に、約7億7300万円の経費がかかったとする虚偽の実績報告書を出し、約4億3100万円をだまし取ったとされる。別に先取りで約6800万円を受け取っており、受領の総額は計約4億9900万円。

 NEDOを所管する経済産業省によると、同社が報告した助成金の使途の内訳は、機械装置の製作・購入が5400万円▽人件費が1千万円▽その他経費が4億3600万円。

 関係者によると、その他経費のうち大部分は外注費名目。実績報告書では外注費が実際より数億円分水増しされていたという。

朝日新聞社