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埼玉ベンチャーピッチ北関東特別版 農業に新風を吹き込む企業6社が登壇 /埼玉

12/6(水) 22:29配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 ベンチャー企業を支援するイベント「埼玉ベンチャーピッチ」の特別版「『農業』に新風を吹き込む企業特集」が11月29日、大宮の埼玉県産業振興公社(さいたま市大宮区桜木町1)で行われた。(大宮経済新聞)

トマト栽培などの「さいたま榎本農園」の榎本社長

 埼玉県庁やさいたま市、トーマツなどが幹事となり開催している「埼玉ベンチャーピッチ」。「県内を中心とした大企業、ベンチャー企業、金融機関、公的団体でつくるイノベーションを生み出す場の創出」「県を超えたネットワークづくりの支援」「成長意欲の高いベンチャー企業との接触機会を提供することで、大企業の活性化を促す」という目的で2カ月に1度、大宮ソニックシティ、新都心ビジネス交流プラザなどで開催している。

 今回は「農業」をテーマに北関東で起業している農業系のベンチャー企業が登壇した。他県と共催のピッチは今回が初めて。埼玉県産業労働部産業支援課の尾崎範子さんは「他県とのつながりを持ちお互いのビジネスの活性化を目指し、北関東と一緒にベンチャーピッチを開催したいと思っていた。埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県の4県の共通点として『農業』をキーワードにITなど新しい技術ややり方を持ち込んで起業している企業に参加いただき実現した」と話す。

 登壇企業は、人工衛星やドローンを利用し、農林水産業の軽労化や効率化に資する時空間情報の抽出・提供サービス「アグリルックR」を開発するビジョンテック(茨城県つくば市)、水田の水位や、ハウス内の環境をスマートフォンからモニタリングする「farmo」を展開中のぶらんこ(栃木県宇都宮市)、農薬不使用栽培のオリーブオイルなどを提供するアグリみらい21(群馬県太田市)、業務用マイクロナノバブル発生システム「大豊作ジェット」の製造・販売・レンタルの幸陽農舎(埼玉県草加市)、ビニールハウスでトマトを特殊な農法で栽培するさいたま榎本農園(さいたま市)、熊谷市でサツマイモの生産・加工・販売を行うTATA GREEN(熊谷市)の6社。

 幸陽農舎の高林稜社長は「農業に役立てたいと開発したマイクロバブル水だが、先に美容室などから注目され、12月には初めて大宮の美容室で導入することが決まっている。今回のような機会を頂いたことで、今後は農業関連の企業とも積極的につながっていきたい」と期待を込める。

 さいたま市ニュービジネス大賞の2016年大賞受賞者でもあるさいたま市西区でトマト農家を営む「さいたま榎本農園」の榎本健司社長は栽培のほか、飲食、農産物加工、子ども向け体験、イベント企画運営をする多角的な事業を説明した。

 後継者不足、成り手不足の農業で「やりたいと思う人が増えるような格好良く稼げる農業を目指す」と異業種から農家に転身したTATA GREENの坂井孝行社長は同社の起業からの経緯を紹介。海外への展開の展望も話し、交流会では参加者や他の登壇者から熱心に質問を受けていた。

 セミナーでは95人の参加者が熱心に耳を傾け、終了後の交流会ではオリーブオイルの試食などもあり、多くの人が活発に意見を交わし交流した。

 尾崎さんは「他県との共催という初めての試みだったが、登壇者も参加者もいつもと違う人がいらしてくれて興味深かった。今後も皆さまに関心を持っていただき、地域の活性化になるようなテーマを取り上げていくので、ぜひ参加いただければ」と話す。

 次回は2018年1月に開催予定。

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