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香港国際競走で“マジックマン”モレイラ騎手が推す馬は

12/7(木) 16:02配信

スポーツ報知

 競馬の取材ではジョッキーから聞く話は、予想における重要なファクターになる。デビュー前の新馬などは注目が低くても「追い切りに乗って、背中の感触はすごくよかった」と聞けば、大胆な印を打つことがある。普段は慎重な騎手が珍しく強気なことを言ったりした時が狙い目だったりする。

 現在、10日に行われる香港国際競走の取材で現地にいる。初めての海外出張で、見ず知らずのことばかりだが、思い入れの強いジョッキーと、この夏以来の再会を果たすことができた。“マジックマン”の異名を取る世界的名手、ジョアン・モレイラ騎手(34)だ。

 日本から来たメディアだと伝えると、人懐っこい笑顔で握手を求められた。「調教時間が終わったら話せるから、待っていてよ!」と約束。その後の取材では拙い英語での質問だったが、ブラジル出身でサッカーをこよなく愛し、陽気で明るい人柄を感じることができた。「(日本と香港の馬場は)少しは違っても大きく変わらない。どちらも馬場は硬くて、直線が長くて、コースがフェアなのは東京に近いかもしれない」と、日本馬が結果を残している要因を挙げた。

 こんなやり取りをしながら思い出したのは、8月に短期免許で来日した直後に札幌競馬場で取材した時のこと。追い切りに騎乗した馬の話を聞いた際、香港での3勝を含む国内外G1・6勝を挙げたモーリスの全弟ルーカスの話題になった。実際に騎乗する前の段階だったが「飛行機の機内で写真を見たけど、モーリスに似ているところがあるね」と馬体の印象を語った。多少のリップサービスはあったと思うが、熱心にレース映像を見て研究していた。イメージとはひと味違った努力家だった。

 そのルーカスのデビュー戦は中団からスムーズに加速し、最後は余力を残して快勝した。「皆さんはモーリスと比べてしまうんでしょうけど、モーリスになれるかどうか、判断するにはまだ早いが、あの競馬からすると、すごい能力がある」と絶賛した。その評価が正しかったことは、次走の東京スポーツ杯2歳S2着の好走で明らかだった。

 今回の香港国際競走でモレイラ騎手が最も期待する馬が、間違いなく狙い目だといえる。取材を進めると、香港カップのネオリアリズムと並び、香港マイルのシーズンズブルームの名前が出た。前走のG2で重賞初制覇という伏兵馬だが「前走は(中団から差して)すごく印象的な勝ち方だった」と期待を膨らませた。他馬の仕上がりや枠順次第になるが、マジックマンの“神推し”に乗ってみようと少し考えている。(記者コラム 中央競馬担当・坂本 達洋)

最終更新:12/7(木) 16:03
スポーツ報知

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