ここから本文です

カタルーニャ問題 州議会選勝利でも「独立の日程定めず」元州首相単独インタビュー

12/6(水) 7:06配信

産経新聞

 【パリ=三井美奈】スペイン・カタルーニャ自治州の独立派重鎮アルチュル・マス元州首相は州議会選を前に産経新聞と会見した。選挙で勝利した場合も「独立への日程は定めるべきでない」と述べ、独立は当面見送り、問題の軟着陸を図る意向を示した。

 マス氏は、プチデモン前州首相の前任者で、プチデモン氏が所属する独立派「カタルーニャ欧州民主党」の党首。

 州議会では10月27日に「独立宣言」を決議したが、マス氏は「独立宣言と、実際の独立の間には一定の時間が必要」として一方的な独立強行を否定した。独立には税制や社会保障、司法制度の構築が必要だとも述べた。

 州議会選については、独立派が50%以上を得票して圧勝した場合でも、「欧州や国際社会との連携をまず進めねばならない」と発言した。たとえ議席の過半数を維持しても得票率が50%に満たなければ、「独立への日程を定めず、もっと静かにプロセスを進めるべき」だと主張した。

 欧州連合(EU)が同州の独立を認めていないことについて、マス氏は「カタルーニャが独立し、影響が加盟国に広がるのが怖いのだろう」と評価した。そのうえで、「独立が不可避な情勢になれば、周辺国は承認に動くはずだ。EU基本条約は、加盟国から分裂した新国家を強制離脱させるとは定めていない」と述べ、選挙の勝利によってEUの対応が変わることに期待感を示した。

 独立をめぐる混乱を懸念し、2千社以上が同州からの移転を表明したことについては、「独立への『移行期』に、ある程度の代償はやむを得ない」と主張。各社の移転は登記上だけで、工場や研究所の多くは州内に残っているとして、経済的な影響は限定的だと主張した。

最終更新:12/6(水) 7:06
産経新聞