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「調書に誤り」差し戻し審で有罪判決 裁判長は問題調書について言及せず 大阪地裁

12/6(水) 12:01配信

産経新聞

 大阪地裁岸和田支部の裁判官が書記官に作成させた調書に虚偽記載の可能性があるとして、大阪高裁が1審の同支部判決を破棄した自動車運転処罰法違反(過失傷害)事件の差し戻し審判決公判が6日、大阪地裁で開かれた。中山大行(ともゆき)裁判長は同法違反罪に問われた被告の男(36)に、差し戻し前の同支部判決と同じ禁錮1年4月、執行猶予3年(求刑禁錮1年4月)を言い渡した。

 問題となった調書は、同支部での公判で被害者家族が「被告に質問したい」と申し出た際、検察側が「許可相当」と意見を述べたと記されていた。

 だが、弁護側は「検察官は意見を述べていなかった」と指摘し控訴。これに対し、1審を担当した同支部の裁判官は「検察官から意見が明確に述べられた」との調書を書記官に作成させた。同高裁は7月、この調書に虚偽記載がある可能性を指摘。「調書が疑わしい以上、審理の公平性にも疑念を抱かせる」と審理を同地裁に差し戻していた。

 この日の判決言い渡しで中山裁判長は、問題となった調書については言及しなかった。

最終更新:12/6(水) 12:01
産経新聞