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キャバレー「ミカド」引き継ぎススキノの「顔」 キリンビール園本館閉館へ

12/6(水) 6:02配信

北海道新聞

 全国で初めてキリンビールの大型ビール園として開業した札幌市中央区の「キリンビール園本館 中島公園店」(南10西1)が来年9月末で閉館する。「東北以北最大のキャバレー」と言われた「ミカド」の建物を改装して1995年にオープン。店内のステージなどキャバレー時代の趣を残した劇場型ビアホールとして親しまれたが、建物の老朽化のため営業継続を断念した。

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 同店は3階建て延べ床面積約3300平方メートル。客席数は約880席で、2、3階は高さ11メートルの吹き抜け空間になっており、中央にはステージもある。大規模な宴会や著名人のコンサート、結婚式、ディスコも開かれた。開業から今年9月末までの約22年間で計530万人が利用した。ただ、老朽化に伴う修繕費用の増加が予想されるため、運営会社が閉館を決めた。

 キリン側から名前を借りて開業当初から運営してきたティーズ・エス・イー社(札幌)の渋谷篤社長(53)は「古き良き時代の雰囲気を残す建物なので閉館はさみしいが、一つの使命は果たせた」と話す。

 閉館後の跡地利用は未定だが、地下鉄南北線中島公園駅近くの一等地でもあるため、再開発の可能性も含めて不動産関係者の注目を集めそうだ。同社が2006年に開業した「キリンビール園新館アーバン店」(中央区南3西4)は営業を続け、「キリンビール園」の名称は残る。

 キリンビール園本館は、「エンペラー」「札幌クラブハイツ」と並び、ススキノを代表する大型キャバレーとして1974年に開業した「ミカド」の建物を引き継いだ。

北海道新聞

最終更新:12/6(水) 6:02
北海道新聞