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北朝鮮で“ハッカー人材”を育てた男「覚悟を決めて韓国にきた」

2017/12/6(水) 6:31配信

AbemaTIMES

 扉の向こうから現れたのはスーツ姿の男性だった。「インターネット放送を流しています」と男性は話す。その言葉の通り、部屋の中にはスタジオセットが。「ハッカーズ北朝鮮」と書かれた背景の文字が目に入る。ここは脱北者を中心に350人で構成された「NK知識人連帯」という団体の活動拠点だ。

 漫画家でタレントの蛭子能収が気になるニュースを自分で取材するニュース番組「蛭子能収の蛭子能収による蛭子能収のためのニュース(略称:エビニュー)」に出演。韓国ロケを決行し、脱北者や反日活動家を取材した。

北朝鮮で「学生にハッキングの基本を教えていた…」ハッカー脱北者

 蛭子能収が韓国で複雑な政治情勢を取材した。訪れたのは韓国ソウルの雑居ビル。階段で5階へと上がると照明はすべて落とされ真っ暗。さらに厳重なセキュリティに守られている。

 「NK知識人連帯」は人権活動・権益保護、定着支援などを行う。スーツ姿の男性は同団体の代表者、キム・フングァンさんだ。キムさんは2003年に脱北した。脱北から14年、彼は以前、北朝鮮で何をしていたのか。

 キムさんは北朝鮮の過去について「95年から99年の間、食べ物の配給がなくなった。町は死の気配で溢れていた」と振り返る。実際に北朝鮮では「2つの大学でコンピューターの教授を20年間やっていた。学生にはハッキングの基本となるネットワーキングを教えた。サイバー戦士を育てていた」という。

 サイバー攻撃の実態について「韓国や日本など海外に3万回以上のサイバー攻撃をしている。北朝鮮には6000人以上のサイバー人材がいる。世界では一番多いだろう」と内情を明かす。

 サイバーテロ被害とは一体どのようなものなのだろうか。すでにその攻撃は実生活に影響を及ぼしている。2013年、韓国ではパソコン5万台に障害、銀行ATMが停止した。韓国IT戦略局の会見では「民官軍の合同対応チームが、北朝鮮がおこした過去のハッキング資料を総合分析したところ、今回のハッキングは北朝鮮の手口と一致していた」と見解を述べた。

 いつどのように襲ってくるか見えないサイバーテロ。そして今も攻撃を続けている部隊の名前について「偵察総局傘下にある121部隊だ」とキムさんは明かす。世界を攻撃のターゲットにする北朝鮮の121部隊は今、どこを標的にしているのか。キムさんは「平壌を起点に、韓国・ソウル、アメリカ・ワシントン、ニューヨーク、NASA。それから日本・東京」だという。

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最終更新:2017/12/6(水) 6:31
AbemaTIMES