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【高校バスケ】WCプレビューvol.01桜花学園(愛知)井上眞一監督「最後は勝ちたいのが本音」

12/6(水) 16:00配信

バスケット・カウント

「チームが成り立たないところからのスタート」

取材・写真=古後登志夫 構成=鈴木健一郎
桜花学園はウインターカップで過去21回の優勝、そしてこの10年間で7大会を制している『高校女子バスケ界の巨人』だ。昨年はインターハイ、国体、ウインターカップと『3冠』を達成。その強さをあらためて世に知らしめた。

ところが、ウインターカップを1カ月後に控えた11月末に取材すると、井上眞一監督の口調が重い。優勝しても内容が満足できなければ反省の言葉ばかりが出てくる監督ではあるが、「今年は強みがないね。どこで負けてもおかしくない」と、いつも以上に厳しく現状を見ている。『優勝候補』と評価されつつも、チームの状態は上がってこない。それでも勝利に強い意欲を燃やす井上監督に話を聞いた。


──『3冠』を達成した1年前から新チームに代替わりし、ここまでどういう状況ですか。

180cm以上の選手がいなくて、近年では一番サイズが小さいチームになっています。下級生に頼らないとチームが成り立たないところから、インターハイに行けるか行けないか、愛知県で優勝できるかどうかも分からないところからのスタートでした。なおかつ、本来ならエースになるモハメド(早野夏)が前十字靭帯をやってしまったので、非常に苦しかったです。

高さがない分、失点を減らすためのディフェンスはある程度できたのですが、やっぱりインサイドでパワーのある選手がいないので、強いチームと対戦するとビッグマン相手に守れない、リバウンドが取れない。インサイドの得点も非常に少ないです。例年だとサイズでは相手が上でも何とか点を取ってこれたのですが、そういう選手がいません。

──11月には台湾遠征を行い、現地のチームと戦いました。収穫はありましたか?

サイズのある選手に対してディフェンスが効いたのは収穫です。だいたい40点くらいに抑えられたので、ディフェンスは相手に相当なプレッシャーをかけられたと思います。準決勝で当たると予想されるのは東京成徳もしくは大阪桐蔭。このあたりにはサイズのある選手がいるので、そこに対してのディフェンスがどれだけできるか。高さで勝てなくても、センターがパワーで何とかしてくれれば良いのですが、今年はインサイドにパワーのある選手がいないので苦しいところです。

インターハイ決勝で岐阜女子に負けて、国体予選でまた負けて。今年は国体に出ていないですから、当然「今度こそは」と思ってウインターカップに臨みますが、厳しいことに変わりはありません。

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