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AIで「街と会話できる」未来が来る? ライゾマティクス代表が語る「CityOS」という構想

12/6(水) 12:11配信

ギズモード・ジャパン

考えていることが壮大。

AIの進化により、街と会話ができたなら。ちょっと聞いただけでは荒唐無稽にも思えてしまいますが、これがあの真鍋大度さんらを擁するメディアアート集団、ライゾマティクスの構想だとしたら、俄然ワクワクが増してきます。

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同社の齋藤精一代表取締役社長のロングインタビューが、IBMのWebメディアMugendai(無限大)に掲載されていました。

「街を生き物と捉える」。ライゾマティクスが構想するCityOSとは

ミラノ万博や東京オリンピックの招致活動、渋谷ヒカリエのアーバンコアやKDDIのCMなど、数多くの作品を世に送り出しているライゾマティクス。世界中から高い評価を集める同社が現在構想中だというのが、街と人間の対話を可能にする「CityOS」というビジョン。Mugendaiでは、日本IBMのCTOであり、コグニティブ・コンピューティングの専門家でもある久世和資さんが聞き役となり、その概要が語られていましたよ。

2006年に創業されたライゾマティクスですが、実はその当初から「街を変えていきたい」という思いを抱えていたのだそう。その真意は一体どこにあるのか。齋藤さんは以下のように語っています。

街を「ゆっくりと動いている生物」と捉えて街を変えていく、それもできるだけオンデマンドに近い形で変えていければと考えています。テクノロジーの力を借りれば、そのスピードはより早くなるんじゃないかと。

「街を生き物と捉える」とは何とも大胆な発想ですが、次々に新しい建物やファッションが生まれる街を俯瞰で見てみると、確かに生き物に見えなくもありません。

日本IBMのCTO久世さんはそんな考え方に共感し、「街との対話」という膨大なデータが必要なプロジェクトには、同社のコグニティブ技術であるWatsonがぴったりではないかと指摘。これには齋藤さんも、「こういうクルマを運転している人は、奥さんの誕生日にバラを買うタイプ」といったことが分かるようなCityOSの構想を具現化するには、AIで多くのデータを収集する必要があると語っています。

AIによる便利さの向上という意味で、久世さんは他にも「生活音による行動分析」という研究を紹介。これは、家の中での足音や足取り、冷蔵庫の開閉音といった生活音を収集し、「今日はいつもより冷蔵庫を閉める音に勢いがない」「足取りがいつもよりゆっくり」といったことが分かるようになる研究だそうで、家族の健康状態などを「音データ」で解析する新しい試みとのこと。AIやビッグデータの進化により、本当にいろいろなことが実現できるのですね。

その他にも、ねぶた祭りに感動した齋藤さんがAIに期待している「共振性」の発見や、同社が以前に取り組んでいた、街がしゃべるプロジェクト「六本木アートナイト2015」の裏話など、興味深い内容が満載のインタビューは、Mugendai(無限大=https://www.mugendai-web.jp/archives/7576)よりぜひ続きをお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)

(渡邊徹則)