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F1オーナーのリバティ・メディア、レース内容改善のため各サーキットの調査開始。レイアウト微調整も視野

12/6(水) 18:03配信

motorsport.com 日本版

 F1オーナーであるリバティ・メディアは、今後数年間のうちにグランプリコースのレイアウト変更などが必要かどうか、調査していることを明らかにした。

アブダビGPの表彰台でF1新ロゴを公開したリバティ・メディア

 現在、より接近戦のバトルが展開でき、レース中の追い越しを容易にするようなマシンのデザインについての研究・調査の機会が増えているが、それと並行してコースのデザインをどのように改善していけば良いかというプロジェクトも検討が始まったとのこと。

 F1でモータースポーツ・マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、どんなコースがレースをより魅力的なものにするのかについて調査を行った上で、レース中の追い越しの機会を改善するために、現在使用されているグランプリコースに長期的に変更を施していく可能性があると語った。

「空力性能が上がったことで、マシンのペースも向上した。ゆえに、サーキットについても改善が必要だ」

「レースを改善するための変更を検討するため、すでにいくつかのサーキットに着手し始めている」

 オーストラリアGPを開催しているメルボルンが、アルバート・パークのレイアウトを変更して追い抜きのポイントを増やすことを検討していることが明らかになったが、今のところ変更することで問題が確実に改善されるという確信は得られていないようだ。

 ブラウンによると、リバティ・メディアの調査はこれまでのF1の歴史を振り返り、ファンが実際に好んでいるような種類のレースを生み出すためには、どんな要素が必要なのかを理解するためのものだという。

「我々は過去の記録を調べ始めることにした。どこで追い越しが多く発生しているのか? 追い越しが増えそうな場所があるか? それらを、統計的に分析することができる」

「ただし注意しなければいけないのが、追い越しがあるから良いレースであるということではないことだ。良いレースとは何か? それを考える必要もある」

「2台のマシンが互いに戦っている時、前にいるドライバーが抜かれなくても、素晴らしいレースが行われていると思うかもしれない。素晴らしいレースというのは、追い越しの数よりもう少し複雑なものだ」

「これまでに見てきたことは、コーナーで異なるラインをとることができることが、素晴らしいレースを生む上で非常に重要だということ。ヘアピンがあってもそれが狭いトラックであれば、それほど素晴らしいことは起こらない。しかしヘアピンがあり、幅広いトラックで、そこにいくつかの異なるラインがあるとすれば、何か起こる可能性がある」

「オースティン(アメリカGP)は、複合コーナーのあるコースだ。だからあるコーナーで攻撃的なラインを取れば、先行車は別のラインを強いられるようになる。それから自分は正しいラインを通っていく。そういったものを、今我々は見ている」

 またブラウンは、トラックの路面も重要な要素だと考えており、なめらかでタイヤのデグラデーションが少ないようなアスファルトは、レースを魅力的なものにするには役に立たないという。

「トラック表面によっては、タイヤの性能劣化を引き起こす可能性がある。適切なタイヤ劣化はパフォーマンスの差を生み出し、レースの役に立つ。路面のコンディションはレースにとってとても重要なのだ」

「それを修正するための補修は望んではいないが、ソチのような非常にデグラデーションの少ないサーキットを考えれば、パフォーマンス差は生じないし、ピットストップも1回だけでレースは難しいものになる」

「今年、いくつかあった素晴らしいレースを振り返ってみれば、タイヤの状態の違いがよく関係していた。(マックス)フェルスタッペンの攻撃を防いでいる(キミ)ライコネンが、フェルスタッペンよりも状態の悪いタイヤを履いていたりした。路面は、レースにおいて非常に重要な要素になるのだ」

Jonathan Noble