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WRC:ポロR WRC直系の新型。フォルクスワーゲン・ポロGTI R5がワールドフォトプレミア

12/6(水) 13:48配信

オートスポーツweb

 2017年11月にドローイングイメージが発表され、同月下旬にはシェイクダウンテストも敢行されるなど、着々と実戦デビューに向け開発が進んでいるフォルクスワーゲンのカスタマー向けラリーカー『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』がワールドフォトプレミアを飾った。

【写真】第6世代ポロGTIをベースとするポロGTI R5

 先日開催された東京モーターショー2017でも日本初公開となった、第6世代の『フォルクスワーゲン・ポロGTI』をベースに開発された、この新たなカスタマースペック・ラリーカーは、272PS/400Nmを発生する1.6リッターの直噴ガソリンターボと、R5規定に則ったパッシブ制御の4輪駆動システムを搭載。

 こちらもR5規定の指定部品となるクロスレシオの5速シーケンシャルギヤボックスと、4輪アクスルを採用し、車両重量1320kg、0-100km/h加速は4.1秒のパフォーマンスを誇っている。

 この月曜にスペイン・マヨルカ島で行われたワールドプレミアで、初めて公式フォトデビューを飾ったこの新型R5マシンは、すでにR5カテゴリーのシェアを分け合うシュコダ・ファビアR5、フォード・フィエスタR5、プジョー208T16などに加えて、同じくニューモデルの開発を進めているシトロエンC3 R5などと競合することになる。

「この激戦区に新型フォルクスワーゲン・ポロGTI R5を一般に広くお披露目できたのは、素晴らしい瞬間だった」と語るのは、フォルクスワーゲン・モータースポーツを率いるスベン・スミーツ。

「ロードゴーイング版のポロGTIとの緊密性は疑いようもなく、このR5モデルは“GTIファミリー”のパフォーマンスを世に知らしめる、重要なアンバサダーの役目も果たすことになるだろう」

「我々のチームとウォルフスブルグのVWデザインセンターが行った、素晴らしい質の仕事に改めて感謝を述べたい。このポロGTI R5がカスタマーの手に渡るまでの数カ月間に、このモデルがラリー界で伝説的な成功を収めたポロR WRCの直系であり、その性能を引き継いでいるということを、過酷なテストシナリオを乗り越えて証明しなくてはならないね」

 この新型ポロGTI R5の開発テストはすでに本格化しており、11月中旬にはフランス国内でターマックとグラベルの両路面でシェイクダウンテストを完了。引き続き、12月はイギリスでのテストプログラム継続が予定されている。

 このプロジェクト全体の責任者を務めるのは、ポロR WRCを成功に導いた立役者でもある敏腕テクニカルディレクター、“FX”ことフランソワ-クサビエ・ドゥメゾンとなり、プロジェクトマネージャーには、レースエンジニアとして世界チャンピオンのセバスチャン・オジエのポロR WRCを2013年から2016年にかけて担当したヤン・デ・ヨングが就任している。

「このポロGTI R5は何の問題やトラブルもなく初期テストを終えた。テストドライバーたちからのフィードバックも非常に良好なものだった」と説明するデ・ヨング。

「世界選手権を連覇してきたエンジニアやメカニック、そしてウォルフスブルグのスタッフ全員の知見を総動員して開発にあたっているので、スタートから本当に高いレベルで物事が始められている。もちろん、2015年からR5カーを送り出してきたシュコダ・モータースポーツからのインフォメーションも活用しているよ」

 ここから約半年の間、厳しいテストプログラムをこなした『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』は、2018年の夏の終わり頃にFIAによるホモロゲーション認定を受ける予定となり、その秋にはWRC2やERCヨーロッパ・ラリー選手権などの実戦投入に向けカスタマーへのデリバリーが開始される。

[オートスポーツweb ]