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FIAの技術者雇用問題はF1チームたちで解決せよとジャン・トッド

12/7(木) 19:27配信

TopNews

FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、FIAに勤務していた技術者がF1チームに就職する際の扱いをどうするかはF1チーム同士で話し合って決めるしかないと語った。

■FIAの技術者を引き抜いたルノー

2017年シーズン終盤にF1界にちょっとした騒動が起きていた。

それは、FIAの技術部門に所属していた元エンジニアのマルチン・ブドコウスキーがルノーF1に迎え入れられ、エグゼクティブディレクターに就任することが明らかとなったためだ。

F1統括団体であるFIAの技術部門はすべてのF1チームの技術情報に精通しており、対外的に秘密にされている情報さえ知りえる立場にある。

そうした情報を持つ人物が、ルノーF1の技術責任者に就任することで自分たちの秘密がルノーに知られることになるのは大問題だということで主要F1チームたちがブドコウスキーのルノー加入に異論をとなえたのだ。

■交渉によりガーデニング休暇を半年に延長

ブドコウスキー自身はポーランド出身だが、今回のルノーへの就職に関してはスイスの法律が適用されることになっていると言われている。そして法的には実際にルノーでの業務を開始する前に3か月間の「ガーデニング休暇」を取得すれば競業避止義務上の問題はないのだという。

だが、ほかのF1チームたちから苦情が寄せられたこともあり、ルノーではガーデニング休暇を6か月に延長し、実際にブドコウスキーが着任するのは2018年4月1日となると発表している。

こうした中、ほかのF1チームたちは、ブドコウスキーの前職場であるFIAに対してそうした転籍を認めることがないよう求めたと伝えられている。

■この問題はF1チーム同士で話し合うべき

だがトッドは、それはFIAが関与できることではないとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「我々のすべての職員同様、ブドコウスキーもスイスの法律に従って雇用されていたんだ」

「法律では3か月間の就労禁止が求められているだけだ。だが、我々はルノーと交渉してそれを半年に延長してもらったんだ。だから彼は(2018年の)4月1日までは仕事を始めることはできないことになっている」

将来的に今回と同様のことが起こるのを防ぐ手段を講じるつもりはあるのかと尋ねられたトッドは、「我々にできることはそれほどないよ」と答え、次のように付け加えた。

「唯一の解決策はF1チームたちがFIAに所属していた技術者を採用しないということで合意することしかないだろうね。あるいは、もしそうする場合には、少なくとも1年間の就業禁止期間を置くことにするとかね」

最終更新:12/7(木) 20:55
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