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JAL、各空港で接客コンテスト代表選出進む 1月に本選

12/7(木) 23:46配信

Aviation Wire

 国内外の空港から集まった地上係員(グランドスタッフ)が、日ごろの接客スキルを競う、日本航空(JAL/JL、9201)の第6回「空港サービスのプロフェッショナルコンテスト」。2018年1月に開かれる本選に向け、各空港では出場者の選出が進んでいる。12月6日には、那覇空港で沖縄地区予選が開かれ、国内線幹線が就航する主要空港では、月内に予選を開く羽田空港を除き、出場者が出そろった。

 空港サービスコンテストは、2013年2月に第1回を開催。空港のチェックインカウンターを模した「空港サービスモックアップ」を羽田に開設して1周年を迎えた際、地上係員のサービス向上を目指して始めた。

◆北海道・沖縄は地区予選

 国内の主要空港で、今年もっとも早く代表が決まったのは成田空港。10年ほど前に空港内で始まったアナウンス技術のコンテストから発展し、現在は「成田のナンバー1」を意味する「N-1グランプリ」と名付け、予選を開いている。

 N-1は10月4日に開かれ、空港オペレーション第3部トラフィックグループの松野遥果さんがグランプリに輝いた。第2位の浅井裕介さん、第3位の土屋裕美さんとともに、成田代表として本選に挑む(関連記事)。

 新千歳空港では、10月24日に道内空港を含む形で北海道地区の予選が開かれ、翌25日に伊丹、30日には福岡の代表が決定。11月は国際線のシステム移行が16日に実施されたため、12月に入り那覇で離島空港を含めた沖縄予選が開かれた。

 北海道地区では、新千歳で国際線を担当する三杉毬華さんが優勝。準優勝した新千歳で国内線担当の堀佳澄さんとともに、1月の本選で新千歳の初優勝を目指す。

 伊丹では、高村真由さんが優勝し、楢木亜友美さんが準優勝。本選のグランプリを過去2人輩出している福岡は、順位付けをせず代表2人を選出する形を採り、荒木愛さんと壬生恵香さんが選ばれた。荒木さんは、2年連続で本選に進んだ。

 6日に開かれた沖縄予選では、那覇で国際線を担当する安里美紀さんが優勝。石垣空港の仲里真子さんと、那覇国内線担当の平良あゆみさんが準優勝した。

◆“いま”の課題反映

 各予選では、アナウンス技術と、チェックインカウンターでの接客を審査。アナウンスは日本語と英語で1分間ずつ行い、定型文に頼りすぎず、JALが目指す乗客に寄り添った内容かなどが審査された。

 7分間のカウンター実技で各予選共通していたのは、近年増加し続けている訪日客の応対や、車いす利用者や高齢者の出迎え、機内での火災防止のため、持ち込みが厳しくなっているリチウムイオンバッテリーを使用した製品の確認など、カウンターでいま求められているスキルだ。

 福岡予選では、カウンターで乗客が手荷物を預ける際、カバンの中にiPadが入っているかや、電源が入った状態なのかを確認していた。また、本選で第2回グランプリを獲得した片山佳恵さんが、地上係員では初めて社内審査員を務めたほか、審査員以外にも応援に訪れた社員が投票できる「オーディエンス票」制度を新たに取り入れ、首位奪還を目指して予選を開いた。

 6日の沖縄予選では土地柄を反映し、泡盛の一升瓶が3本入った段ボールを預ける乗客役が登場。利用者が多い那覇-羽田線や那覇-ソウル線を想定し、審査が行われた。

 カウンター審査では、同じシナリオに対しても、係員によって気づくポイントや重視する部分が異なる。JALでは出場者以外の係員や、間接部門の社員にも応援団として参加してもらうことで、マニュアルに頼りすぎない接客技術を全体的に底上げする狙いがある。

 本選は1月22日に羽田で開かれる最終予選後、23日に開催される。また、全日本空輸(ANA/NH)は、12月5日に第10回目となる「空港カスタマーサービス スキルコンテスト」を開いた。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:12/8(金) 10:00
Aviation Wire