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西武4位・平良海馬はドンブリ山盛りの卵かけご飯がおやつ

12/7(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 沖縄の南西、八重山諸島に属する石垣島。この海と空に囲まれた島で、平良海馬(投手・18歳・八重山商工)は生まれ、育った。

 父の克次さん(47)は息子について、こう話す。

「暴れん坊というかヤンチャというか……。まあ、元気な子でしたよ。子供の頃から泣かない子でした。外で遊んでケガをして帰ってきても、泣いた姿は一度も見たことがありません。海馬は3人兄弟の長男。弟の面倒見は良かったですよ」

 173センチ、84キロのマメタンク体形ながら、投げればMAX154キロ、打てば高校通算本塁打20本以上。投打双方をこなす器用さを持つ。投手としてのフィールディング能力にも優れており、視察したスカウト陣も口々に「センスがある」と話していたほどだ。

 石垣島は野球が盛んな土地。平良が小学校1年のときに「野球がやりたい」と父に言ったのも、自然な成り行きだ。

「私は小学校までしか野球をやっておらず、中学以降はサッカーでした。今は草野球の外野手をやっていますけどね」

 と話す克次さんは、生まれも育ちも石垣島。現在は警備会社に勤務している。一方、母の智子さん(46)は静岡県出身。介護関連の仕事をしており、石垣島で働いていたときに克次さんと出会った。

「私も嫁も、子供にはうるさいことを言ったことがありません。おかげでのびのび育ってくれました」(克次さん)

<b>■「何がほしい?」「釣り竿!」</b>

 平良が中学時代に在籍した八重山ポニーズの前田監督が言う。

「少年野球時代から周囲に『凄い子がいる』と言われ続けていた。その影響か、最初は苦労しましたよ。入団当初は捕手だったんですが、パスボールをしても自分でボールを取りに行かない。言葉にはしませんが、『あれは投手の暴投』と表情に出ていた。『それは違う、そうじゃない』と言い続けて、直すのに苦労しました(笑い)。でも、言われたことはしっかりやる子でしたからね。きちんと言えばわかってくれました。あと、印象的だったのが3時のおやつの時間ですね」

 八重山ポニーズは「選手に体力をつける」という目的で、週末の練習の3時になると父母会が卵かけご飯を用意する。

「大きなドンブリで、マンガに出てくるような山盛りです。食べきれずに残す子も多いのですが、平良はおかわりまでしていた」(前田監督)

 自宅でも「毎日、大きなドンブリでおかわりをしていた。好き嫌いはなく、何でも食べていた」(克次さん)という、大食漢だ。

 島育ちということもあり、趣味は海釣り。

「ゲームなどには興味がなく、何が欲しい? と聞くと必ず『釣り竿!』でした。小遣いも釣り用具につぎ込んでいました。熱中するあまり、夜中まで帰ってこないこともあった。釣った魚? ほとんど自分で食べていましたよ」(克次さん)

 平良が入団する西武の本拠地は埼玉県。当然、海はなく、本人もツイッターで「釣りができなくて残念」と嘆いていた。

 指名した西武が将来、「大物を釣り上げた」と欣喜雀躍するくらい、活躍してほしいものだ。

▽たいら・かいま 1999年11月15日、沖縄県石垣市生まれ。中学2年で投手に転向し、ポニーリーグ全国大会に出場。甲子園経験はなく、最高成績は県8強。ベンチプレス110キロを誇り、高1のときに県の野球部対抗競技会で120メートル超の飛距離を記録した。173センチ、84キロ。右投げ左打ち。契約金4000万円、年俸600万円。