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子どもを「一生モノのバイリンガル」に育てるために、大人ができること

12/7(木) 13:01配信 有料

THE PAGE

子どもを「一生モノのバイリンガル」に育てるために、大人ができること

真のバイリンガルを育成するために大人がすべきこととは?(写真はイメージ、提供:アフロ)

(この記事は、2017年01月09日に月額有料サービスで配信した記事の再掲載です)
 幼い頃から、外国語を学ばせれば、自然と苦労せずにバイリンガルが育つという考えは、もはや幻想にすぎず、母国語をもダメにする弊害があると訴えてきました。

 また今、注目されている「グリッド」という、子どもが自ら、意識してつかみ取る感覚。これを育てることなくしては、本当に世界に通用する語学の習得はありえません。そのためには子ども時代にしかできない体験をより多く積み、考え、問題解決能力を身に付けさせることが大切です。

 それでは、私たち大人はどのようにして子どもを一生モノのバイリンガルになれるよう導いていけばいいのでしょうか? 

 連載最終回は「子どもの言語意識を育てるのにふさわしい大人になるための4つポイント」を東京コミュニティスクールの市川力さんが解説します。


  出会う大人の言語意識は子ども言語感覚に大きく影響を与える

  もしあなたの子どもをバイリンガルに育てたいのなら、目先の英語力よりも大事なことがあるということをここまで語ってきた。それは結局、自分の考えとは異なる他者の思いをなんとか理解しようとするために言語を用いるという意識を育てることに尽きるだろう。

 母語も外国語も駆使してグローバルにわたりあってゆく「言語力」とは、他者の考えを理解し、自分の考えとすりあわせ、新たな理解をつくり出すことと言える。しかし、実は、子どもをバイリンガルにしたいと思っている大人の多くが、残念ながら自分の言いたいことにしか意識が向かない。親がこのレベルでは子どもの言語意識が高まるわけがない。文脈を探り、言語でコミュニケーションをとる面白さに気づくように子どもを導く存在こそ周囲の大人である。その意味では、子どもがどんな言語意識を持った大人と出会うかが将来の子どもの言語力を規定してしまうと言っても過言ではない。


  子どもの言語意識を育てるのにふさわしい大人になるための4つポイント

  したがって、親・先生はもとより、子どもと話をするすべての大人は、子どもに「英語」を「教えよう」と考える以前に、自らが子どもの言語意識を育てるにふさわしい大人になることを目指さなければならない。では、そんな大人に私たちがなるためにどうしたらよいかについて4つのポイントをまとめてみた。

1 母語と外国語とのズレに敏感になること

 普段意識せずに使用してきた日本語での会話を「意識化」してみる。たとえば、英語の「語順」と日本語の「語順」の違いを意識してみる。たとえば、列車での車掌のアナウンスの場合、「英語」だと「This train will not stop Shinagawa.」となって「止まらない」という大事な情報を頭に出す。しかし     本文:2,602文字

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最終更新:12/11(月) 5:55
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