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クフ王の大ピラミッド透視で新たに発見された巨大空洞をVRで体験

2017/12/7(木) 7:00配信

MONOist

 フランスのダッソー・システムズの教育・研究向け基金が支援する国際プロジェクト「スキャンピラミッド」が、クフ王の大ピラミッドにおける巨大空洞の存在を明らかにした。

 スキャンピラミッドは、ダッソーによる先行研究を引き継ぎ、2015年10月から非営利団体HIP(Heritage Innovation Preservation Institute)と、カイロ大学工学部が進めているプロジェクト。非侵襲、非破壊による検出技術でエジプトのピラミッド群を透視(スキャン)し、その内部構造を明らかにする試みだ。

 同プロジェクトは、2016年10月に梁の陰にある回廊の入り口を発見。また今回、英科学誌「Nature」で、クフ王の大ピラミッドにおける巨大空洞の存在を明らかにした。全長30mの巨大空間は、これまでに知られている「大回廊」に匹敵するという。クフ王の大ピラミッド内部では、中世以降、主要な建築構造が一切発見されておらず、ダッソーは今回の発見を画期的なものであるとしている。

 ダッソーの教育、研究向け基金「ラ・フォンダシオン・ダッソー・システムズ」は、プロジェクトのメンバー企業であるEmissiveと共に、VR(仮想現実)エクスペリエンスなどの専門技術をHIP Instituteとカイロ大学に提供している。

 パリの国立建築遺産博物館では、このVRエクスペリエンスのプロトタイプ版を公開している。VRヘッドセットを身に付けて、VRやAR(拡張現実)を用いた没入感の高い環境に入り込めば、今回明らかにされた大ピラミッドの内部の様子を、実際に見て回るかのように深く理解できる。

最終更新:2017/12/7(木) 7:00
MONOist