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<助成金詐欺>スパコン社長、別会社で業務委託装う

12/7(木) 11:11配信

毎日新聞

 スーパーコンピューターの開発などを手がけるベンチャー企業「ペジーコンピューティング」(東京都千代田区)を巡る助成金詐欺事件で、逮捕された社長の斉藤元章容疑者(49)が、自身の経営する別会社への業務委託を装って助成対象事業費を水増ししたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は多額の助成金を得るため、水増しが判明しにくい身内の別会社を利用したとみている。

 斉藤容疑者と同社の元事業開発部長、鈴木大介容疑者(47)は2014年3月、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に選定された助成事業の事業費を水増しし、約4億3100万円の助成金をだまし取った疑いで逮捕された。

 ペジー社は13年にNEDOから助成対象事業企業に選定され、まず約6800万円の支払いを受けた。捜査関係者によると、斉藤容疑者らはその後、複数回にわたって事業費を増額し、NEDOに変更を申請。最終的に、NEDOが助成額の上限として定める5億円に近い約4億9900万円を受給した。

 ペジー社がNEDO側に報告した助成額の使途の内訳によると、別会社など外部への業務委託費を含む「その他経費」が4億円超を占めていた。特捜部は斉藤容疑者らが「機械装置等費」や「労務費」に比べて不正が発覚しにくい費目で水増しに及んだ可能性があるとみて、事業の実態解明を急ぐ。【飯田憲、平塚雄太、巽賢司】

最終更新:12/7(木) 11:18
毎日新聞