ここから本文です

<維新政治塾>応募者減 第三極乱立、存在感に陰り

12/7(木) 12:43配信

毎日新聞

 日本維新の会の母体である地域政党・大阪維新の会が、来年1月に開講する「維新政治塾」4期生の募集に力を入れている。初めて開催した2012年は3000人以上が応募したが、他の政治塾の乱立や橋下徹前大阪市長の政界引退などで、その後の2回は100人台。「第三極」の旗頭として存在感を示した維新の党勢には陰りが見え、塾生の獲得が19年春の統一地方選に向けた試金石となりそうだ。

 「政治状況の差だ。12年は橋下さんがいて維新への支持も高かった」。日本維新の会と大阪維新の会の代表を兼務する松井一郎大阪府知事は6日、記者団に語った。

 今回は開講前の今月9日、ニュースキャスターの辛坊治郎氏を招いたプレ講演会を初めて企画。維新への関心を高めるためで、政治塾の受講生でなくても参加できる。1月からの受講料は講義10回で10万円。国際政治学者の三浦瑠麗氏や憲法学者の木村草太氏らの講演が決まっている。

 政治家を養成しようと始まった維新政治塾の前にも、小沢一郎自由党代表の政治塾などがあった。しかし、新党ながらも橋下氏の圧倒的な知名度の高さもあって、1期生には当初予定した定員400人の8倍超となる3326人が応募した。入塾生の定員を増やして約890人を選抜し、その中から12年衆院選の候補者も発掘した。

 その後、大村秀章愛知県知事や河村たかし名古屋市長、小池百合子東京都知事らが政治塾を設立。15年には橋下氏が政界を引退し維新政治塾の独自性が薄れた。14年の2期生は募集エリアを近畿に限った影響もあるが、300人程度の想定に対し応募は105人。16年の3期生も応募176人だった。松井氏も「政治家になりたい、と政治塾をハシゴしている人たちがいっぱいいる」と分析する。

 維新政治塾出身者には、維新の党時代の15年に除名処分を受けた上西小百合元衆院議員や、党代表選を巡るツイッター上の発言が橋下氏とのトラブルに発展し離党届を出した丸山穂高衆院議員らも。小池氏の政治塾「希望の塾」では、運営する政治団体「都民ファーストの会」が1億円以上の受講料収入を集めながら支出が約270万円だったことが判明した。政治塾の運営には課題が指摘されるが、維新政治塾に関わった地方議員は「対外的なアピールが一番」と言う。【念佛明奈、藤顕一郎】

最終更新:12/7(木) 13:51
毎日新聞