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阪神・秋山、3000万円アップ!来季目標は沢村賞狙える「1試合7イニング以上」

12/7(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 阪神・秋山拓巳投手(26)が6日、西宮市内の球団事務所で契約交渉を行い、今季年俸1100万円から3000万円アップの4100万円でサインした。今季は25試合に登板し、クオリティースタート(QS、6回以上、自責点3以内)を18度マーク。来季の目標には「7回以上」と、来年から追加される沢村賞の選考基準と同じ数字を掲げた。交渉した谷本修副社長(53)も受賞を期待した。

 会見場で口にすることはなかった。それでも、期待せずにはいられなかった。先発投手として最高の栄誉、沢村賞-。3000万円の大幅アップをゲットした秋山が、来季のさらなる飛躍に向け、「7回以上」を自身の“ノルマ”に課した。

 「試合を作れた回数、QSを多く作れたことは僕の中では今年1年、評価できるかな」

 満面の笑みで、プロ8年目のブレークを振り返った後だった。「もっともっと(金本)監督に信頼してもらえるように。今年は159回1/3だったので、180イニングをまず目標にして」と具体的な数字を示し、「そのためには7回以上は絶対条件になってくる」と力強く言い切った。

 今季のQSは、チームトップの18回。25試合で12勝(6敗)を挙げ、QS達成率は72・0%と高い確率で先発投手としての役割を果たしたが、右腕は自らより厳しい目標を設定。イニング数は7回以上とした。

 投手の分業化に伴い、完投数が減ったことから、来年から沢村賞の選考基準が追加される。登板試合数(25試合以上)や勝利数(15勝以上)など7項目の他、QSの達成率が補足基準として加わった。メジャーなどでQSといえば「6回以上自責点3以内」が一般的だが、沢村賞の基準では「7回以上で自責点3以内」と、難易度が高い。今年の受賞者、菅野(巨人)の場合、その基準での達成率は76・0%。宿敵のエースと今季4度投げ合い、1勝2敗とほぼ互角に戦った秋山ならクリアできるはずだ。

 阪神では村山実、江夏豊らが受賞した先発投手最高の栄誉、沢村賞だが、2003年の井川を最後に選ばれていない。交渉の場で秋山から直接「今年以上の成績は」という意気込みを聞いた谷本副社長も「私の前で具体的な数字は言っていませんでしたが、『7回以上』ということは、そういうもの(沢村賞)を視野に入れて、のことなんでしょう」と期待を寄せた。

 少しでも成長するため、どこを改善すべきかは理解している。秋山は「もっとストレートの質を上げてこないとしんどくなってくる」と分析。直球に加え「今年使うのが怖かった」という緩い球を磨き、緩急でさらなるレベルアップを図る。

 「まだ1年間やってきただけ。来年も1年間投げたなかで結果もついてくる。(今季は)6回、7回で降りる試合が多かった。そこからもう1イニング、がんばれる投球を、と思います」

 まだ1年だけ-。慢心は一切ない。気持ちをより引き締め、厳しい冬を過ごす。来シーズン、虎の新エースとして、もっと、大きな花を咲かせる。