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成田空港第3ターミナル、31年度めど混雑解消へロビー増築 最新の保安検査機も

12/7(木) 7:55配信

産経新聞

 成田国際空港会社(NAA)は、格安航空会社(LCC)専用の第3ターミナルの混雑を解消するため、到着ロビーの増築や最新鋭の保安検査機器の導入などに乗り出す。動線の改善や保安検査の効率化を平成31(2019)年度末までに行うことで、年間の旅客受け入れ数は現在の750万人から900万人に増加する見込み。さらに今後の利用増を見据え、抜本的な対策としてターミナルの拡張を検討している。

 NAAによると、第3ターミナルでは旅客が集中する夕方の時間帯に出発ロビーや保安検査場が混雑し、手続き待ちの長い行列ができるため、LCC側から「混雑緩和を早急に対応してほしい」との要望を受けていた。第3ターミナルは出発・到着ロビーが2階に集約されており、到着客が外へ出るためには2階の出発ロビーを通過する必要がある。

 NAAが明らかにした計画によると、こうした構造的な問題を改善するため、平成31年夏までに1階部分を1300平方メートル増築して到着ロビーを設ける。到着ロビーの新設により、到着客と出発客の動線の分離を図り、ターミナル間を移動するバスの乗降場への移動もスムーズにできるようにするとしている。

 また、ピーク時に長い行列ができる保安検査場では、X線検査の高性能化や、預けた手荷物を搬送しながら危険物の検査を自動で行うシステムの導入を31年度末までに実施する。これに伴いレーンの長さを7メートルから17メートルに延長することで、2割ほどの処理能力アップを見込めるという。

 第3ターミナルは27年4月にオープンした。利用者は初年度は608万人、28年度は687万人。29年度上期は392万人で、前年度同期比17%増と急速に伸びている。

 NAAは今回の対策を一時的なものと位置づけており、夏目誠社長は会見で「第3ターミナルは構造的な問題がある。抜本的な対策を講じなければ、また混雑が激しくなる」と話した。

 第3ターミナルは、日本航空が使用する第5貨物ビルの北側半分を取り壊して建設した。夏目社長は「南側に残っている貨物ビルの施設を活用できれば、相当(第3ターミナルの)規模を拡大できる」と、今後の拡張案を示した。ただ、「現在、日本航空に使っていただいている施設なので、そう簡単ではない。何とかそこを利用できないか、話し合いをしている」とも話した。

最終更新:12/7(木) 7:55
産経新聞