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2020年東京五輪・パラリンピックのマスコット候補3作品発表 投票する小学生の意見さまざま

12/7(木) 14:17配信

サンケイスポーツ

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は7日、大会のマスコット最終候補3案を公表した。今後、小学生の投票により、来年2月末に1作品を選出。名前の決定などをへて、来年7月から8月に正式に発表する。大会マスコットを小学生による投票で決めるのは五輪史上初。

 発表会は東京・渋谷区立加計塚小学校で、4、5年生の児童113人が参加して行われた。児童たちが声を合わせたカウントダウンで3枚のパネルの幕が引かれ、キャラクターが姿を現した。

 候補作はア、イ、ウの3作品。アは大会エンブレムのモチーフである市松模様を組み入れたデザイン。イは神社のキツネやこま犬などから誕生した。ウはキツネとタヌキをモチーフに勾玉(まがたま)や水引を組み入れた“ゆるキャラ”的なものだ。

 「どの作品も、日本の長い歴史と未来に向かう革新が練り込まれている」とは、マスコット審査会の生駒芳子副座長。

 今後、全国の小学校のほか、特別支援学校や海外の日本人学校の小学部など約2万校、約28万学級を対象に投票が行われる。学級に1票のため、クラスごとに話し合って決める過程で活発な議論が予想され、五輪・パラリンピック教育の効果が期待される。

 「日本の子供たちは鋭い目、感性を持っている。世界で人気の日本のキャラクターを生んだのは子供たち」という宮田亮平審査会座長(文化庁長官)は「どんどん議論をし、その中で出てきた答えがいかに大切かを知ってほしい」とする。審査会メンバーでタレントの中川翔子も「永遠に残るマスコットになると思う。マスコットとしての金メダルを、子供たちに決めてほしい」と期待を寄せた。

 「どの作品も良くて、(どれを選ぶか)すごく迷った」という同校5年2組の西垣友陽くん(11)は「僕はアがいい。シンボルマークの市松模様が体に使われているし、この2体がスポーツをする姿を想像すると格好いい」と感想を話す。

 一方、4年1組の松本千桜子さん(10)は「私はイ。色がたくさんあって、(五輪は)赤で力強い感じ。試合が白熱している感じがイメージできる。パラリンピックのは空や雲の自由な感じ。障害があってもない人みたいに、試合に集中できるのかなと感じる」と話した。

 5年1組の赤羽悠太朗くん(11)は「僕はウが一番いい。日本らしさが伝わってきた」とした。投票は11日に受付が始まり、来年2月22日に締め切り。同28日に1位が公表される。

     ◇

 3作品に関する組織委員会の説明文は次の通り

 《ア》

 五輪(青)は「伝統と近未来がひとつになった温故知新なキャラクター。伝統を大切にしながら、常に最新情報もキャッチしています。正義感が強く、運動神経バツグンで、どんな場所にも瞬間移動できます。伝統の市松模様と近未来的な世界観から生まれました」

 パラリンピック(赤)は「桜の触角と超能力を持つクールなキャラクター。いつもは物静かなのに、いざとなるとパワフル。強い信念と自然を愛する優しさがあり、石や風と話したり、見るだけで物を動かせます。市松模様と桜を力強く表現して生まれました」。

 両者は「性格は正反対ですが、お互いを認め合い、大の仲良し。おもてなしの精神で、みんなを応援するためにベストを尽くします」とされている。

 《イ》

 五輪(赤)は「日本を暖める炎と大地から生まれたキャラクター。足が速く、いつも駆け回っているけれど、縁側でお昼寝するのも大好き。お祭りの活気を伝え、炎の尻尾で人々に元気を与えます。福を呼ぶ招き猫や神社のキツネをモデルに生まれました」。

 パラリンピック(青)は「日本に四季を呼ぶ風と空から生まれたキャラクター。雲のたてがみは春風を送り、枯れ木に花を咲かせることも。軽い身体で大空を飛びながら、四季の魅力を伝えています。神社の守り神である狛犬をモデルに生まれました」。

 両者は「生まれや見た目、性格は違うけど、ふたりは大親友であり、良きライバル。日本の大地や大空を舞台に競い合い、お互いを高めあっています」

 《ウ》

 五輪(白)は「日本昔話の世界から飛び出してきたキツネのキャラクター。すばしっこくて、スポーツ万能。人懐っこい性格でリーダータイプです。風の精霊と一緒に、みんなを応援します。

 キツネに日本古来の勾玉を組み合わせて生まれました」

 パラリンピック(赤)は「頭の上の葉っぱを使い、自由に変身するタヌキのキャラクター。おっとりしているのに、運動神経がよく、回りを楽しませるムードメーカーです。森の精霊と一緒に、みんなを盛り上げます。 日本古来の化けるタヌキから生まれました」

 両者は「おめでたい紅白カラーに金の水引を背負ったキツネとタヌキ。仲が良く、お互いの得意分野を理解し、いつも励まし合っています」

(「」内は原文まま)