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日本の全需要、ゴミ焼却場35基で賄える 積水化がエタノール製造技術

12/7(木) 15:18配信

日刊工業新聞電子版

■微生物活用、ゴミ処理場はエネ供給基地に

 積水化学工業は6日、微生物の働きでゴミから工業製品のエタノールを大量製造する技術を開発したと発表した。エタノールはエチレンに変換し、プラスチック原料として利用できる。2019年度にゴミ処理場にエタノール製造プラントを建設し、商業運転を始める。年2―4基で普及を進め、大量発生するゴミで化石資源の代替化を目指す。

 開発した技術は、ゴミ処理場で紙や繊維が混ざったゴミを蒸し、一酸化炭素と水素からなるガスを生成。そのガスを微生物に与え、エタノールを作る。微生物は米ランザテックが開発し、積水化学がエタノールを安定製造できるように改良した。ガス中の不純物除去や、ゴミ処理量の変動に追随できる微生物の管理方法なども開発した。

 埼玉県寄居町のゴミ処理場に小規模プラントを設置し、技術を検証済み。ゴミ処理場にあるガス化工程を利用でき、エタノール化に加熱や加圧が必要ない。導入しやすく、化石由来品と競争できるコストでエタノールを製造できるという。

 積水化学によるとゴミ焼却場35基にプラントを併設すると、エタノールの年間需要の75万キロリットルを賄えるという。ゴミは発生量が安定しており、積水化学は全国に1200カ所あるゴミ処理場が化石資源代替原料の供給基地になると見通す。