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Google検索から不正確な医療情報が消える 「前代未聞の規模」

2017/12/7(木) 12:00配信

BuzzFeed Japan

12月6日に発表された、Google検索の「医療や健康」に関する大幅な改善。「前代未聞の規模」だという今回のアップデートの狙いや影響について、検索エンジン最適化(SEO)専門家の辻正浩氏に話を聞いた。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

Googleの振るった「大鉈」

Googleが大鉈を振るった。不正確な医療情報を大量生産するメディアに。

2016年11月末に閉鎖された『WELQ』以降、ネットの医療情報を巡る動きは、「もぐらたたき」の状態だった。

情報の信頼性よりもコスパを優先し、記事を大量生産して、検索結果を独占する。WELQで問題となった手法を駆使するネットメディアは次々と現れた。

BuzzFeed Japan Medicalや一部の専門家が、問題のある記事やメディアの指摘を重ねてきたが、検索結果上位に不正確な情報が並ぶ状況は続いていた。

それが12月6日、一変した。

検索サービス最大手Googleが「医療や健康」に関する検索結果の改善を目的としたアップデートを実施したと発表したのだ。

これまで情報の信頼性が疑問視されてきたメディアや記事の多くが、検索結果の上位から姿を消した。

BuzzFeed Japan Medicalは、今回のアップデートの狙いや影響について、検索エンジン最適化(SEO)専門家の辻正浩氏に話を聞いた。

「WELQ的な手法」「素人投稿型」が急落

実はGoogleは、すでに今回のアップデートを匂わす発表をしていた。

「多くの人から指摘があることはGoogleでも把握しており、(健康・医療分野の検索結果改善の)優先度を高くしている。詳細はここでは明らかにできないが、期待していてほしい」

8月25日に開催されたイベント『Google Dance Tokyo 2017』の質疑応答で、同社担当者がこのようにコメントしたことを、複数の出席者が証言している。

それから約3カ月後に実施された今回はアップデートは、専門家の予想を超えるものだった。辻氏は「今回の変更は前代未聞」と表現する。

「今回の変更は、WELQ後に実施された健康・医療分野の改善としては、最大でした。健康関連の検索に限りますが、検索順位の変動として前代未聞のものだったとも言えます」

現時点では、今回のアップデートが実施されたのは日本のみ。「WELQ問題」以降、日本で高まっていたネットの医療情報への不信感を受けた、独自の対応と考えられる。

今回のアップデートで、何が変わったのか。辻氏はまず「WELQ的な手法で運営されていたサイトの評価の低下」を挙げた。

「『いしゃまち』や『ヘルスケア大学』など、記事を大量生産する手法で運営されていたメディアは、大きく順位を落としました」

他に「NAVERまとめやYahoo!知恵袋などのCGM(誰でもコンテンツを作れるメディア)も順位が急落している」という。

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最終更新:2017/12/7(木) 23:48
BuzzFeed Japan