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沖永良部島の沖に海底熱水鉱床 金銀豊富、ボーリング調査へ JOGMEC

2017/12/7(木) 13:00配信

南海日日新聞

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、本部・東京都港区)の海洋資源調査で、鹿児島県沖永良部島沖で鉛や亜鉛、金、銀を豊富に含む海底熱水鉱床が新たに見つかったことが分かった。JOGMECは今後、鉱床の資源量の把握に向けたボーリング調査などを行う。鉱床は同島の洞窟・銀水洞にちなんで「銀水サイト」と呼んでいる。

 鉱床が見つかったのは、沖永良部島沖の水深1100メートルの海底。300メートル×100メートルの範囲に、海底から噴出した熱水に含まれる金属成分が、海水で冷やされて沈殿してできる「チムニー」と呼ばれる煙突状の構造物が多数見つかった。チムニーは最高220度の熱水を噴出し、高さは最大約30メートルに達する。

 周辺の鉱石を採取して分析したところ、金属含有率は銅0.8%、鉛13.9%、亜鉛17.5%。金は鉱石1トン換算で13.6グラム、銀は1061グラム。

 調査は経済産業省の委託を受けて2016年11月から17年2月にかけて実施。同島沖と沖縄県久米島沖の2カ所で新たに海底熱水鉱床を発見した。JOGMECはこれまでに、沖縄近海の5カ所で熱水鉱床を発見している。今後は海底観察や物理探査、ボーリング調査などを行い、鉱床の広がりや詳細な金属含有率などを調べる。

 経済産業省は、海底鉱床から採取した鉱石の商用化を視野に20年代以降、民間企業が参画するプロジェクトの始動を計画しており、JOGMECは海底の鉱石を採掘し引き揚げるための技術開発に取り組んでいる。

 JOGMEC海洋資源調査課の栗原政臣課長は「沖縄近海では近年、海底熱水鉱床が相次いで見つかっている。今後もさらに発見される可能性は高い」と期待を示し、「現在のところ、海洋の鉱物資源については世界的にも開発されているものの、鉱物資源を海外からの輸入に頼る日本にとっては、技術面や法的な問題をクリアすれば、将来的に国内の資源の安定供給につながるかもしれない」と述べた。

奄美の南海日日新聞

最終更新:2017/12/7(木) 13:00
南海日日新聞