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リングネームは「ピンクパンサー」 9歳の女子ボクサー、キラ

12/7(木) 16:59配信

アフロ

 9歳のボクサー、キラ・マコゴネンコ(Kira Makogonenko)。
リング衣装から 「ピンクパンサー」の異名を持つ彼女は、現在9戦無敗。対戦相手の半分は年上の男の子だった。
 彼女の繰り出すパンチと軽いフットワークは、彼女の父でありコーチでもあるアルテム氏の指導の賜物だ。たった1年しかトレーニングを受けていないにもかかわらず、彼女のスパーリングを見た者は皆驚く。

 リング外でも彼女のボクシングスキルは役立っている。
「ある男の子が、私を後ろからののしってきました。私が向き直ってみぞおちにパンチしたら、倒れて泣き始めました。彼は私がボクシングをしていることを知らなかったのです。だから、まあ、自業自得です」。「私はボクシングで9戦全勝です。そのうち5人は男の子だったし、最初の試合相手だって男の子だったんですから」

 「私はもともと体操をやっていました。でも父に、ボクシングをやってみたいと伝えたんです。父は初め躊躇していましたが、私のトレーニング姿を見て、ボクシングを続けさせてくれました」
 
 キラの父アルテム氏(33)は、週5日、日に5時間、キラとともにトレーニングを行っている。
「キラは1年ほど前にジムに入所し、すぐに才能を発揮し始めました。他の子どもたちが1~2年のトレーニングでも成し遂げられない成果を、たった1カ月のトレーニングでやってのけたんです。でも、キラは女の子ですから、対戦相手を見つけるのが難しいのです。ボクシングをやっている女の子は少ないですし、男の子との対戦で勝利していることがウクライナ中に広まっているので、負けるような試合には皆出たがりません」

 キラの母親イリーナさんは、ボクシングが「暴力的」であることへの心配はあるものの、娘の選択を支えている。
「もちろん、とても心配でした。どの母親でもそうでしょう。初めてボクシングをするキラを見たとき、とても難しい感情が襲ってきました。心臓は高鳴り、試合がどうなるのか不安で。でも、親としての私たちの役割は、彼女をサポートすることです。彼女がリングに上がるとき、あらゆる不安を払拭して正しい戦法で戦えるように、励みになるような言葉をかけてあげることです。私たちはキラがどんな職業を選んでも、どんな場合でも、彼女をサポートし、彼女が幸せになるためにできることは何でもします。プロボクサーになることを決めたのなら、それをサポートするだけです」

 キラは目標をこう語る。「オリンピックで優勝して、その後プロボクサーになりたいです。オリンピックで優勝するのは一度だけではありません。3度金メダルを獲得して、記録を打ち立てたいんです」

(ウクライナ、2017年10月、写真:Barcroft Media/AFLO)

アフロ

最終更新:12/7(木) 16:59
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