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元外国人実習生が火だるまに… 異常な事件の中で起きた、さらに「あり得ない」事態

2017/12/7(木) 18:10配信

ハフポスト日本版

元・外国人技能実習生で中国籍男性の柳さん(32)が、仕事中に同僚から燃料を浴びせられ、火を付けられて全身やけどを負ったとして、同僚(54)と雇い主の建設業者を相手どって、約9000万円の損害賠償を求める裁判を12月7日、東京地裁に起こした。(ハフポスト日本版・渡辺一樹)

経緯

弁護団によると、柳さんは2014年4月、外国人技能実習生として来日した。

当初は千葉の農家で働いていたが、「賃金」が非常に安く、差別的だと感じるようになった。さらに職場で「日本語が下手だ」などといじめを受けた。

そこで、柳さんは2016年7月、逃げるように職場を去り、自ら転職先を探し出して、茨城県の建設会社に就職した。

事件が起きたのは、この建設会社でだった。

訴状によると、柳さんは2017年5月11日朝8時ごろ、草刈り作業の現場で、前日に工具を片付けなかった同僚について「バカ」とつぶやいた。すると、その言葉を聞きとがめた別の同僚と言い争いになった。

これが、今回の裁判の相手方となる男性だ。

この同僚は、午前10時からの休憩時間に突如、怒りを爆発させた。柳さんは地面に座っていたところを蹴りつけられ、さらにヘルメットで頭を2回叩かれた。柳さんは驚いて後ずさりしたが、相手はさらに怒鳴りながら距離を詰めてきた。

どんどんエスカレートした相手は、草刈り機用の燃料が入った、20リットルの缶を持ち上げ、「バカってなんだ」と言いながら、燃料を柳さんに浴びせかけた。

さらに、相手は別の燃料携行缶(4~5リットル入る小型のもの)を車から取ってくると、その中のガソリンを柳さんにかけ、ついに、左手に持っていたライターで火を付けた。

火は一気に燃え上がり、柳さんは2カ月も入院する大やけどを負った。いまも、からだのあちこちがケロイド状になり、首が自由に動かず、腕も上がらない状態。このままでは、働くこともできないという。

柳さん側の主張は、大まかにいうとこのような内容で、今回の裁判は、この大やけどをさせた責任を問うものだ。

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最終更新:2017/12/7(木) 18:30
ハフポスト日本版