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目に見えないだけ。iPhone Xで、Appleはすでに次の10年を作り始めている

12/7(木) 20:10配信

ギズモード・ジャパン

iPhone Xについて語り倒した2時間。

ジャーナリスト・林信行さんをお迎えし、ギズモード・ジャパン編集長の鈴木康太と、ギズモード・ジャパンプロデューサーの尾田和実が登壇したトークイベント「Think iPhone」。

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30年近くに渡り、テクノロジージャーナリストとしてApple(アップル)、Google(グーグル)、Microsoft(マイクロソフト)などのIT企業を取材してきた林さんは、Appleのこの先10年をどう考えているのか。

11月18日(土)に東京・渋谷で行なわれた、このイベントをダイジェストでレポートします。

iPhone Xは「みんなが一番使うあの機能」がすごい

鈴木:林さん、あらためてiPhone Xを触ってみていかがですか?

林:ホームボタンが廃止されるという大きな変化がありましたが、みんなが一番使うiPhoneの機能であろうカメラがとても良くできていると感じました。最初は「自撮りカメラが変わったくらいかな?」と思っていたのですが、バックカメラの望遠レンズが明るくなって、ポートレートモードが使いやすくなったのが大きいですね。僕は前からiPhoneで写真を撮りまくっていましたけど、さらに撮るようになりました。iPhone Xではあまりにも良い写真が撮れるので、壁紙に自分の写真を使うようになりました。

iPhone 8はこれまでのiPhoneの完成形。iPhone Xが向かう方向は?

鈴木:ホームボタンがなくなったことによる操作性はいかがですか? これまでのiPhoneはタッチ操作が基本でしたが、スライドが基本になって操作感が変わってきたという指摘もあります。

林:とても気持ちよく操作できるようになっていますね。ロック解除する時もFace IDの認証を待たずにスワイプすることができるなど、よく考えて設計されていると感じます。

鈴木:iOS 11は明らかにiPhone X向けにデザインされている気がしますね。

林:iOS 11になってから、iPadではドラッグ&ドロップができるようになってスワイプする機会が増えましたよね。そういう点からも、iPhone 8はこれまでのiPhoneの完成系で、それに対してiPhone XからはiPadに近づいて行くような新しい流れを感じます。

鈴木:iPadはこれまで片手操作でしたが、ドラッグ&ドロップは両手を使って操作するのが特徴です。両手を使うことや、操作方法が画面に明示されないスワイプが増えてきたという変化には、ユーザーのリテラシーが高くなったからできるようになったとも言われていますね。

林:Macも昔はマウスのカーソルを合わせてクリックする操作だけで、最初はダブルクリックもありませんでした。その後ドラッグが追加されるなど、操作方法が変わってきたという歴史もあります。iOSも10年経って操作が変わってきたのかなと思います。

もともと人間の動きを考えてみると、机の上に資料を並べてスワイプするように見たり並べ替えたりしますよね。机の上に置いてある本や資料をタップすることは現実にはありません。そういう点からも、iOSの操作はより直感的になってきていると感じます。そして画面が大型化したからこそ可能になった操作という気もしています。

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