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心に残る「第9」響け 横須賀で演奏会

12/7(木) 9:32配信

カナロコ by 神奈川新聞

 市民ら約260人が美声を響かせる「第9」の演奏会が10日、よこすか芸術劇場(神奈川県横須賀市本町)で開かれる。30年以上の歴史がある公演で、指揮者とソリスト以外は全員アマチュア。今回は「地域創生プロジェクト」と題した玉川大学(東京都町田市)との取り組みの一環として、学生ら約20人も劇場の運営などを学びながら合唱に加わる。学生らは「お客さんの心に残る歌を届けたい」と意気込んでいる。

 「音の立ち上がりははっきり発音して」「クライマックスのところ、良かった」

 今月1日夜。本番の舞台となるよこすか芸術劇場で、今公演でタクトを振る名指揮者・秋山和慶さんの優しい声が響いた。

 演奏会は劇場開館前の1975年にスタート。当時は市文化会館などで行っていたが、94年の開館後は場所を移して毎年この時期に続けている。今回は10~80代の市民や防衛大学校生らがプロから数カ月間の指導を受けて臨む。秋山さんは川崎を拠点とする東京交響楽団の桂冠指揮者として世界的にも知られ、ソリストも第一線で活躍するプロがずらりと並ぶ。

 玉川大学とのプロジェクトは初の試みで、同大学の梅沢一彦教授が横須賀芸術劇場合唱団の指揮者を務めているのがきっかけ。地域の劇場の存在意義を知ってもらおうと、横須賀芸術文化財団の職員による劇場運営の講義や施設見学なども盛り込まれ、単位としても認められるという取り組みだ。

 同大学教育学部4年の松崎裕樹さん(21)は「劇場の裏側まで知れるのは貴重な体験。素晴らしい舞台に立てて感慨深い」と話している。

 午後3時開演。チケットの残りは立ち見のみで900円。申し込みは、予約センター電話046(823)9999。