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山奥で「鯛釣り祭り」 古座川町小森川

12/7(木) 16:57配信

紀伊民報

 和歌山県古座川町小森川の神玉神社で5日、過疎が進んで開催が危ぶまれていた例祭「鯛(たい)釣り祭り」が営まれた。鯛を釣るしぐさの珍しい神事などがある祭りで、今年は鯛釣り神事以外の神事の種類を少なくした。

 神玉神社は小森川より山奥の奥番という地域にあったが、1942年に現在の場所に移転した。小森川の集落には現在、2世帯3人しか住んでおらず、祭りは住民の地域外に住む子どもや孫、ボランティアらが手伝って続けてきたが、存続が年々難しくなってきている。

 鯛釣り神事では、区長で祭り番の野口晃さん(87)が腰に籠を着けて、釣りざおを持った。さおには釣り糸の先に鯛の形をした板をぶら下げており、野口さんは「東の海で釣ろうか、西の海で釣ろうか」と言いながら、さおを振り上げて鯛を釣るしぐさをした。「赤鯛九つ、白鯛九つ、黒鯛九つ、合わせて三、九、二十七釣りました」と言うと、参拝者が「大漁、大漁」とはやした。矢を山などに向かって放つ「鳥射(う)ち神事」も営んだ。

最終更新:12/7(木) 16:57
紀伊民報