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本番さながら少年審判DVD 金沢家裁、志賀・富来中でお披露目

12/7(木) 1:32配信

北國新聞社

 金沢家庭裁判所は、一般には公開されていない少年審判について知ってもらおうと、少年事件の発生から処分が決まるまでの一連の流れをまとめたDVDを作成した。実際の審判廷を舞台に、家裁職員がキャストを務める模擬少年審判を撮影し、本物の裁判官も登場する。中学生向けの出前授業で活用する考えで、6日に志賀町富来中生徒に初めてお披露目された。

 出前授業は「法の日」週間の行事の一環として開かれた。金沢家裁七尾支部の新谷秀次主任書記官、山口昌宏主任調査官がDVDを使って少年審判の仕組みについて説明し、富来中3年の生徒約40人が、家裁職員らが演じる本番さながらの模擬審判に見入った。

 DVDは、目に触れる機会の少ない少年審判がどのように進められているのか理解を深めてもらおうと、今年1月からホームビデオで撮影を開始し、4月に完成した。

 収録時間は約30分で、16歳少年がインターネットサイトに悪口を書き込まれたことに腹を立て、同級生を殴って逮捕されたというシナリオで、少年の処分を決める模擬審判では、家裁職員が、少年やその両親、調査官、付添人(弁護士)などを演じており、金沢家裁の菅洋輝(かんひろき)裁判官が裁判官役をこなした。

 DVDの上映後は、生徒がそれぞれ、少年の処分について「検察官送致」か「少年院送致」「保護観察」「不処分」のどれが妥当か考えた。平田光也さん(14)は「実際の審判の雰囲気を味わうことができた」、橋本佳奈さん(15)は「ほとんど知らない審判の様子を知ることができた」などと感想を述べた。

 金沢家裁の担当者はDVD作成について「審判手続きを正しく理解してもらうことで、裁判所に対する信頼醸成につながるとうれしい」と話している。

北國新聞社

最終更新:12/7(木) 1:32
北國新聞社