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車リサイクルで連携組織 会宝産業設立、年内に50社

2017/12/7(木) 1:27配信

北國新聞社

 会宝産業(金沢市)は、車のリサイクルに携わる同業者との共同組織を設立した。中古車の入庫情報や在庫管理、海外バイヤーの紹介など同社独自のシステムを活用し、販路拡大やスケールメリットによる収益力向上を目指す。国内で競争が激化する中、輸出に目を向けて共存共栄を図るとともに、日本発の車リサイクルの仕組みを海外に広げ、社会貢献も果たす。

 共同組織「会宝リサイクラーズアライアンス」は、中古車解体・部品輸出を手掛ける会宝産業の呼び掛けで発足し、現在、国内の同業者35社が加盟した。会員企業は、会宝産業が運営する経営管理の「KRAシステム」を利用でき、同社が強みを持つ部品の海外販路や経営分析に関する支援を受けられる。会費は月額3万円となる。

 加盟企業は年内に50社に達する見込みで、来年中に100社に増やす計画である。北海道から沖縄まで全国の一定規模の同業者をメンバーに加える方針だ。

 KRAシステムは中古車の買い取り価格の査定や入庫、生産、販売などの情報を一元管理する。会員企業は蓄積されたデータを参照することで、適正な仕入れ値、売値などの情報を得られる。会宝産業がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催している中古車のオークションにも出品できる。

 アライアンスで各企業のネットワークが強化されると、加盟社同士でコンテナを分けるなど互いに部品を輸出しやすくなるメリットもあるという。

 会宝産業によると、同社は世界85カ国と取引し、販売先の比率は海外が7割、国内が3割程度を占める。一方で、全国に約3600社あるという同業者の多くは、国内向けの販売を主力にしている。国内は今後、人口減少を背景に車の保有台数の減少が見込まれており、車リサイクル業にとって、中古車や部品の需要が旺盛な東南アジアなど海外の販路拡大は課題になっている。

 会宝産業は、アライアンスを運用して会員企業の収益力を高めるとともに、海外で日本車の中古部品の利用を促進したい考えだ。近藤高行社長は「日本から車のリサイクル事業を世界に発信し、国際貢献を果たせる組織をつくりたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:2017/12/7(木) 1:27
北國新聞社